はじめに
レジン充填したカラムを用いるタンパク質精製は,一般的で主要な精製方法です.膜メーカーからレジンに代わる単体としてメンブラン製品にリガンドを付加することで,精製基材をラインナップしています.メンブラン・クロマト基材はレジン充填カラムと比較して処理流速を高めることが可能でプロセス時間を短縮に寄与します.以下には,3MとPallのメンブラン・クロマト基材を紹介します.
3Mのメンブランクロマト基材
Zeta Plus EXT SP
膜型のSP(陽イオン交換)レジンです.
https://www.lenntech.com/Data-sheets/Zeta-Plus-EXT-SP-Series-Filters-L.pdf
3M Zeta Plus SP Series Filters, Regulatory Support File: https://multimedia.3m.com/mws/media/1238785O/3m-zeta-plus-zb-series-filters.pdf
Emphases AEX
バイオロジクスのプロダクション培養後のハーベス工程に使用できる。ハーベストでは、細胞の除去が最低限の目的であるものの、培養状態によっては、細胞由来の不純物が多く含まれる場合がある。AEXのモードを持つEmphases AEXは、細胞由来のHCP, HCDを効率よく吸着除去することが可能である。
3M Biopharmaceutical Innovation. Pure and simple, 3M Emphaze AEX Hybrid Purifier: https://multimedia.3m.com/mws/media/1021045O/3m-emphaze-aex-hybrid-purifier.pdf
Pallのメンブランクロマト基材
Mustang Q
- 膜タイプの陰イオン交換機材
- レジンでカラムを立てるよりも30倍以上の高速処理
Mustang® Q XT 陰イオン交換・クロマトグラフィーカプセル
https://products.pall.jp/jp/ja/biotech/chromatography/membranes/zidgri78lhe
Bio-Equipment-Harvest Zeta Plus 細胞と培養上清を分離する工程である スモールスケールでは、ろ過膜によりハーベストを実施する。5000L以上の培養スケールでは、連続遠心機が使用される Zet…
はじめに レジン充填したカラムを用いるタンパク質精製は,一般的で主要な精製方法です.膜メーカーからレジンに代わる単体としてメンブラン製品にリガンドを付加することで,精製基材をラインナップしています.メンブラン・クロマト基…
ハーベスト 規定の期間の培養が終了した細胞培養液は、細胞を取り除き培養上清を取得する。この工程をHarvestと呼美ます。 図1に示すミリポアのPODファイターはカセット式になっていて、図2に示すフォルダーにセットします…
3M Emphaze AEX HP Depth Filter 3M™ Emphaze™ AEX HP デプスフィルター・クロマトグラフィー https://www.3mcompany.jp/3M/ja_JP/compan…
Bio-Process-Harvest ハーベスとは、細胞培養が終了して、次の工程であるクロマト工程にロードするために行う清澄化工程のことです。 昔は、フィルター性能が低かったら異から、連続遠心機が使われていましたが、現…
MerckMillipore TFF タンジェンシャル・フロー・フィルトレーションによるバッファー置換と濃縮を行う機材 編集履歴 2020/06/26 Mr.HARIKIRI
MerckMillipore TFF System Cogent タンジェンシャル・フロー・フィルトレーションによるバッファー置換と濃縮を行う機材 このページの親へは下のリンクから 編集履歴 2020/06/26 Mr.…
AAVの精製 Pall社の陰イオン交換体: Mustang Q membraneを使用したアデノウイルスの精製方法 吸着/溶出モードによるアデノウイルスの精製.流速,吸着容量の設定の記載あり. 溶出画分は,不純物であるD…
Bio-Equipment-Harvest Millipede Pod filter System Harvestに使用されるMillipreのろ過システム Millipore, pod filter system ht…
MerckMillipore Depth Filter 培養終了後の培養液の清澄ろ過、クロマトグラティのロードサンプルろ過によるカラム劣化の保護、など工程間のろ過に使用します。 Merck site 種類 Pre-tre…
UF/DF工程 目的物資の安定な電気伝導度とpHに組成を変更することを目的とします。 ラボシステムとして、Sartorius StedimのVIVA FLOW 200を以下に示します。 Fisher Scientific…
はじめに バイオ医薬品をつくるには,種々の高価な装置が必要です.MRHARIKIRは,バイオの専門家なので,皆さんには,バイオ医薬品の製造や品質分析方法,それ以外にも分析装置,製造装置などについても紹介しています. TF…
処理目的 得られたサンプルは、in vitro, in vivo試験で評価するために、除菌ろ過を行い、無菌状態にする 考慮事項 膜面積 サンプルの状態 (プレフィルターの必要性) 処理時の温度(室温/冷温室) 一般的に膜…
MerckMillipore 限外ろ過膜によるTFF技術は、最初にMillipore社が開発したと記憶しています。当時、Hollow fiberで1週間かけて、200Lの培養液をチンタラ濃縮していた時代には、3時間で濃縮…
編集履歴
2019/09/20, MR.HARIKIRI
2023/11/10, 文言整備(はじめに,を追加)