[用語] ribosome ; リボソーム – rRNAを鋳型にしてタンパク質を合成する細胞内機関 – ID18782 [2020/12/24]

ribosome

mRANから蛋白質を翻訳する細胞内機関。リボソームまたはリボゾーム(英: ribosome; ライボソーム)は、あらゆる生物の細胞内に存在する構造であり、粗面小胞体 (rER) に付着している膜結合リボソームと細胞質中に存在する遊離リボソームがある。wikipedia

DNAからrRNA、そしてprotein

核 (genome → DNA →RNA polimerase(DNA→ mRNA)1) → 細胞質 (mRNA → Ribosome (tRNA-amino acid)2) ) → protein

  • RNA Plymerase1)
    • DNAをmessenger RNA (mRNA)に変換する酵素
    • 2本鎖DNAを1本ずつに解き、1本を鋳型にしてmRNAを合成
  • Ribosome2)
    • 50種類以上のタンパク質と数種類のrRNAからなる複合体である。
      • 主要な構成成分は、rRNAである
      • 原生生物のRibosomeは、70S
        • large sub unit (50s)は、23SのrRNAと5SのrRNAで構成される
        • small sub unit (30s)は、16SのrRNAで構成される
        • タンパク質
      • 真核生物のRibosomeは、80S
        • large sub unit(60s)は、28SのrRNA、5.8SのrRNAおよび5SのrRNAで構成される
        • small sub unit(40S)は、18SのrRNAで構成される
        • タンパク質
    • small sub unitは、tRNAのアンチコドンとmRNAのコドンを正確に対応させる機能を持つ
    • large sub unitは、アミノ酸間のペプチド結合形成の機能を持つ
    • 機能部位
      • A部位 : アミノアシルtRNAと結合できる部位
      • B部位 : ペプチジルtRNAと結合できる部位
      • E部位 : tRNAの出口
    • 伸長反応
      • 伸長因子 (elongation factor)が、ペプチド合成を正確に且つ早くする
      • 大腸菌の伸長因子
        • EF-Tu
          • グアノシン三リン酸(GTP)と結合してEF-Tu-GTPとなり
          • アミノアシルtRNAと結合し機能する
        • EF-G
          • グアノシン三リン酸(GTP)と結合してEF-G-GTPとしtRNAの移動速度を促進される
        • EF-Ts
          • EF-Tu-GTPが加水分解されてできたEF-Tu-GDPをEF-Tu-GTPに変換する機能
      • mRNA鋳型にして、5’末端からコドンをアミノ酸に変換する
      • ポリペプチドは、N末端をスタートとして、C末端に1つずつ合成されていく
      • ポリペプチドのC末端には、ペブチジルtRNAが結合している
      • 次に合成付加されるアミノ酸は、アミノアシルtRNAの形でやってくる
      • アミノアシルtRNAは、ペプチジルtRNAが切断された後に置き換わる
      • 以上の繰り返しで、ポリペプチドは伸長していく
1) RNA Polymerase

DNA to RNA Transcription

http://hyperphysics.phy-astr.gsu.edu/hbase/Organic/transcription.html
2) Ribosome

翻訳 -ポリペプチド鎖の伸長- , NS遺伝子研究室

http://nsgene-lab.jp/expression/translation_extend/

編集履歴

2020/07/11 Mr.HARIKIRI
2020/12/24、追記(RNA Polymeraseの解説を追加して、Ribosomeの上流を追加することで、周辺知識の拡充を図った)