はじめに
何気に行っていることを定義づけしていくのが学問です。人の心理的な交流について深く考察して定義づけした交流分析(transaction analysis)という心理療法の1つがあります。
交流分析
提唱したのは、1950年代、アメリカの精神科医エリック・バーンで、心理学の一分野になります。他人との関わりは、ストロークといいます。治療のための心理療法として発展してきました。現在は、他分野で活用されています。
- 1950年代、エリック・バーンが提唱
- 人間関係の改善
- 自己実現
- 心理療法: 交流分析 (transactional analysis)、ストローク
- メンタルヘルスのケア
- 予防
- 発見
- 復帰
ストローク
人生に必要な心の栄養をストロークといい、負の栄養となるマイナスのストローク、正の栄養となるプラスのストロークがあるが、マイナスのストロークは無のストロークよりもマシであるとされる。
- ストロークとは、あなたも私も、ここに存在してもいいという関わりを言う
- 相手の存在を認める、バーバル、ノンバーバルなシグナル
- 人間はストロークを求めています。
- 最も求めているストロークは、肯定的なストロークです。
- 肯定的ストロークを受け取ることで、自尊心が高まる。
- 否定的なストロークは、その逆です。
- ストロークの不足も、否定的な感情になり得ます
- 無意識のストローク要求
- ストロークを要求しているが、結果、ダメな結果としての行動で返してしまう
- 心理ゲーム
- 一方の無意識のストローク要求から、双方での心理ゲームが始まる
- 毎回、同じ嫌な結果になることが多い場合、この心理ゲームに対処する方法は、
- 同じ経路を辿ろらないよう、異なる対応で返すや肯定的なストロークを返すことも1つの方法。
- ストロークは返ってくる
- あいさつ
- 受け手側では、ストロークに対する感じ方が重要
- 発信側では、ストロークの出し方・表現の仕方が重要
PAC
心の状態 (自我状態)の3分類です。
- P : 親(ペアレント)
- 厳しく、優しく、支援し、受容する
- A : 大人(アダルト)
- 計画的、冷静な判断
- C : 子供(チャイルド)
- 思いのまま、親の顔色を見て、反抗したり
自我状態
PACを元に更に分類した5つの心の状態(自我状態)。その人個人に現れる強い特性。育ちが影響する。
- CP : Critical Parent, 親の立場で、指示する (支配的な親)
- NP : Nurturing Parent, 親の立場で、支援する (強要的な親)
- A : Adult, 現実を受容して、適切に判断する (アダルト)
- FC : Free Child, 子供の立場で、思いのまま活動する(自由な子供), NC:Natural Child
- AC : Adapted Child, 素直だったり、逆に反抗したりする (順応した子供)
交流
例えば、交流(transaction)する2人がFC同士なら、喧嘩は必至です。そこで考えられる喧嘩をしない交流の仕方は、いずれかの一方が自我状態を変えることが考えられます。
編集履歴
2020/09/23, MR.HARIKIRI
エゴグラムとは
https://www.peacemind.com/egogram_about.html
日本交流分析協会
https://www.j-taa.org/ta.html
15分でわかるはじめての交流分析1
https://kokoro.mhlw.go.jp/e_transaction/data/e-learning.pdf
交流分析とは?交流分析をわかりやすく解説
https://schoo.jp/biz/column/1104