2013年度薬物治療塾Dコース 後期第一回勉強会主旨: http://plaza.umin.ac.jp/~juku-PT/D/D014.pdf
添付文書が読める薬物動態学: http://www.jiho.co.jp/Portals/0/ec/product/ebooks/book/48407/48407.pdf
レジン充填したカラムを用いるタンパク質精製は,一般的で主要な精製方法です.膜メーカーからレジンに代わる単体としてメンブラン製品にリガンドを付加することで,精製基材をラインナップしています.メンブラン・クロマト基材はレジン充填カラムと比較して処理流速を高めることが可能でプロセス時間を短縮に寄与します.以下には,3MとPallのメンブラン・クロマト基材を紹介します.
膜型のSP(陽イオン交換)レジンです.
https://www.lenntech.com/Data-sheets/Zeta-Plus-EXT-SP-Series-Filters-L.pdf
3M Zeta Plus SP Series Filters, Regulatory Support File: https://multimedia.3m.com/mws/media/1238785O/3m-zeta-plus-zb-series-filters.pdf
バイオロジクスのプロダクション培養後のハーベス工程に使用できる。ハーベストでは、細胞の除去が最低限の目的であるものの、培養状態によっては、細胞由来の不純物が多く含まれる場合がある。AEXのモードを持つEmphases AEXは、細胞由来のHCP, HCDを効率よく吸着除去することが可能である。
3M Biopharmaceutical Innovation. Pure and simple, 3M Emphaze AEX Hybrid Purifier: https://multimedia.3m.com/mws/media/1021045O/3m-emphaze-aex-hybrid-purifier.pdf
Mustang® Q XT 陰イオン交換・クロマトグラフィーカプセル
https://products.pall.jp/jp/ja/biotech/chromatography/membranes/zidgri78lhe
2019/09/20, MR.HARIKIRI
2023/11/10, 文言整備(はじめに,を追加)
POROSは、Thermo Fisherのブランドです。以前は独立したメカーでしたが、M&Aで傘下になっています。POROSプランドでAAVをキャプチャー精製する製品は、CaptureSelect(TM)というものがあります、そのラインナップは、AAV8, AAV9, AAVXです。AAVXレジンは特別で、血清型の違いに関係なく高い吸着性能を持っています。すなわち、1つのレジンで精製方法をプラットフォーム化することが可能です。
これは、抗体医薬で使用されるていProtein Aレジンと同様の位置付けに等しい将来性のあるレジンです。
ラクダの重鎖抗体を応用したnonobody技術により、AAVに対する結合性のあるLigandをPorosレジンにカップリングした製品である。
CaptureSelectのラインナップの内、AAVXは殆どのAAVの血清型に対して高い親和性を有している。
AAVXレジンと各血清型のAAV (培養、抽出、清澄化したサンプル液)を混合し、チューブ内で10分間の吸着反応させる系で、溶出バッファー(0.1M citric acid, pH2)により回収した溶出液をqPCRでvgを測定し、その回収率を評価している。
その結果、AAV1(99.63%), AAV2(97.8%), AAV2_HSPG(98.33%), AAV4(98.05%), AAV5(97.88%), AAV6(97.45%), AAV6.2(98.93%), AAV7(98.37), AAV8(97.76%), AAVrh10(96.28%), AAVrh32.33(99.29%), AAV9PHPB(98.51%), AAV7m8(98.39%)、と多数の血清型のAAVを高い効率で吸着・溶出が可能であることが示されている。
比較に使用したレジン
その結果、下図のように、AABレジンでは、AAV8, AAV9、AAV10を吸着できるものの60%から80%程度の吸着能しかないことが示されている。AABレジンの製品仕様ではAAV1, AAV2, AAV3及びAAV5で使用できるとあることから、当然の結果である。
CsCl2密度勾配の超遠心処理で精製した遺伝子が封入されていないempty AAVと封入されているfull AAVを混和して、AEXカラムであるPOSOR HQカラムにアプライしてクロマトグラフィーを行うと、emptyとfullを分離できる。
Overcoming downstream purification challenges for viral vector manufacturing: enabling advancement of gene therapies in the clinic: https://pdfs.semanticscholar.org/935c/2e2ee928ba35ebbe22bf43c2e5e1ebe1a4f0.pdf
Separation of adeno-associated virus type 2 empty particles from genome containing vectors by anion-exchange column chromatography: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0166093406004022?via%3Dihub
Review – ラクダが持つ不思議な抗体の魅力:https://harikiri.diskstation.me/myblog/biologics/2300/
2019/09/18, Mr. Harikiri
2021/11/02,記載整備
遺伝子治療薬のデリバリー・システムとしてAAV使用が盛んです。今後は、AAVの精製についても抗体医薬と同様に精製方法のプラットフォーム化が進むと予想されます。それを目指して精製関連機材メーカーは、意欲的な製品を発表しているところです。
ここでは、AAVの精製方法について情報を集めてみたいと思います。現状が把握できれば、今後の方向性も自ずと見えてきます。
AAVの血清型に依存しないプットフォーム化された精製方法に関する文献
GE HealthcareのAVB SepharoseとPOROSの CaptureSelect AAV8及びAAV9の比較
トリビア: 欧州で開発された最初の遺伝子治療薬Glybera (AAV1-LDL)
Affinity精製の不利な点は、遺伝子が封入の有無(Empty/Full)にかかわりなく精製されること。
AEXは、EmptyとFullの分離が可能であり、微妙な電荷の違いが存在することを示唆している。
この文献では、AffinityとAEXを使用することで精製プラットフォームを提案している。
Affinity精製サンプルのAUC分析では、多数のピークが確認され、Full以外のEmptyやその他のCapcid蛋白質などの不純物が多く含まれていた。
Affnity後のAEX精製サンプルのAUC分析(UVモニター)では、1つの主ピークを認め、精製度が上がっている画分は、AEXのクロマトプロファイルとしてA260/A280比は、1を超えておりFull画分と考えられた。
編集履歴
2019/09/18 はりきり(Mr)
2020/06/12 整備(Gutenberg blockに変換)
Affinityクロマト→イオン交換クロマト
Universal Method for the Purification of Recombinant AAV Vectors of Differing Serotypes, 2018
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5767896/pdf/main.pdf
AVB SepharoseTM High Performance, GE Healthcare
https://www.gelifesciences.co.jp/catalog/pdf/28920754ab.pdf
アデノ随伴ウイルス精製用アフィニティー担体 – GE Healthcare –
https://www.gelifesciences.co.jp/catalog/1259.html
POROSTM CaptureSelectTM AAV Resins: AAV8, AAV9, AAVX – Thermo Fisher –
https://assets.thermofisher.com/TFS-Assets/LSG/manuals/100038399_POROS_CapSel_AAV8_AAV9_Resins_UG.pdf
Enabling Custom Solutions for Downstream Processing for Future Therapies: AAV Case Study, BioProcess International, 2016 – bioprocess international –
https://bioprocessintl.com/ask-the-experts/aav-case-study-poros-resins-captureselect-ligand-webcast/
2019/09/18, Mr. Harikiri
2021/11/02,記載整備
Purification of rAAV-1 and -9 with ultracentrifugation-free technique towards GMP production: https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-25460407/25460407seika.pdf
UFP-750-E-3MA: https://www.gelifesciences.co.jp/catalog/1140.html
Highly Efficient Ultracentrifugation-free
Chromatographic Purification of Recombinant
AAV Serotype 9: https://www.cell.com/molecular-therapy-family/methods/pdfExtended/S2329-0501(18)30111-6
ヒトβ型インターフェロン発現プラスミド包埋正電荷リポソーム製剤を用いる進行期腎細胞癌の 遺伝子治療臨床研究
平成27年度 国立薬品食品衛生研究所シンポジウム 「新しい法律に基づくレギュラトリーサイエンス推進」
http://www.nihs.go.jp/oshirasejoho/symposium/documents/H27_suraido_3.pdf
ー医薬品医療機器等法、健康・医療戦略推進法ー
遺伝子治療製品過去・現在・未来
Gutenbergエディタのショートキーは知っていないと損です。今日まで知りませんでした。WordPress の JP Teamがまとめていただいているページは必見です。
GUTENBERG EDITO シートキー
https://ja.wordpress.org/team/handbook/block-editor/faq/
Mr. Harikiri : WordPress 5.0からGutenbergエディタは正式に採用されています。Gutenbergエディタの活用さるためには、ショートキーを知っていると便利です。例えば、H2のブロックを作るには、’##’スペースキーします。同様に’###’スペースキーは、H3のブロックを作れます。’>’スペースキーは、引用プロックを作れます。その他は、以下のリンクをどうぞ。
WordPressのGutenbergでできるカスタマイズ・開発に役立つことをまとめてみる
https://qiita.com/yumayamada1029/items/fe8e7f4c1409212d5f2c
WordPress:Gutenbergで文字サイズと色設定(文字色・背景色)をカスタマイズする方法
https://www.nxworld.net/wordpress/wp-gutenberg-custom-font-sizes-and-color-palette.html
Gutenberg のためのテーマ対応
https://tenman.info/labo/css/?p=9402
ワードプレス投稿画面の横幅や背景色の変更から、moreタグや番号なしリストのボタンを追加する方法!
https://tabibitojin.com/wordpress-gutenberg-width-color-toolbar/
2019/09/15 Mr. Harikiri、エディット,公開記事などの表示のカスタマイズに関する記事.cssについてまだ良くわかっていないので記事内容の理解がまだできていないが,今後参考になるはずの記事を備忘記録として残す. 2021/01/08 追記 (ショートキー)