血友病の診断
血友病の確定診断は、以下の試験の結果をもとに行われる。詳細は、リンクを参照のこと。
- FVIII(FIX)活性
- 40%未満の場合に血友病と診断する
- 鑑別診断として、フォン・ヴィレブランド病(VWD)と後天性血友病が重要である
- VWDでもFVIIIが低下するため、フォン・ヴィレブランド因子(VWF)抗原を測定しVWF抗原が基準範囲内であれば血友病Aと診断する
- 後天性血友病ではFVIIIに対する自己抗体の出現によりFVIII活性が低下する。出血の病歴聴取とインヒビターの測定にて鑑別する
- 血友病の臨床的重症度は凝固因子活性とよく相関しており、FVIII(FIX)活性の程度による
- 1%未満が重症型
- 重症型では自然出血として関節内・筋肉内出血が高頻度にみられる
- 1~5%未満が中等症型
- 中等症では自然出血は少なくなり、軽度の外傷などにより出血する
- 5%以上が軽症型
- 軽症型では自然出血はほとんどみられなくなり、抜歯・手術や外傷後の止血困難がみられる
- 1%未満が重症型
参考サイト – 日本血栓止血学会 –
https://www.jsth.org/glossary_detail/?id=112
測定項目
編集履歴 2020/09/15 Mr.HARIKIRI