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  • Google のre-CAPTCHAの種類と機能の説明 [2025/04/13]

    Google のre-CAPTCHAの種類と機能の説明 [2025/04/13]

    はじめに

    当サイトもreCAPTCHAのお世話になっているようです.というのも設定した記憶が無いのです.以下のサイトで登録をしているはずなのですが...

    サイト : Settings | reCAPTCHA | Google for Developers

    以下,上述サイトから,reCHAPTCHAの説明を抜粋しました.以下の説明から分かることは.

    1. reCHAPTCHAは4種類ある(V1~V3)
    2. V3ではサイトを丸ごと設定される
    3. V2は,よく見かける「I’m not a robot」.ページに2行のコードで設定できる(ページ毎に可能ということになる)
    4. 現在V1は使用されない

    設定している(されている)V3 (Chromeでコードを確認)は,サイト全体に設定されているとするのだが,削除しようかどうか思案中である.サイトのレスポンス改善(page speedの改善提案として含まれるため)のためにはできれば削除したいのだが...安全と効率のトレードオフが左右に揺れている.

    reCAPTCHAのタイプ

    reCAPTCHA の種類を選択する 新しいサイトを作成するときに、reCAPTCHA には 4 種類のタイプから選択できます。

    reCAPTCHA v3

    • ユーザーの操作なしでやり取りが正当かどうかを検証
    • スコアを返す純粋な JavaScript API
    • サイトの状況に応じて対処
      • 追加の認証要素を要求したり
      • 投稿を管理に送信したり
      • コンテンツをスクレイピングしている可能性がある bot のスロットリングを行ったり

    reCAPTCHA v2([私はロボットではありません] チェックボックス)

    • [私はロボットではありません] チェックボックスをオンにする
    • これで,ユーザーがロボットではないことを示す
    • (CAPTCHA なしで)ユーザーがすぐに合格するか、人間かどうかの確認が求められる.これは最も簡単に統合できるオプションです。
    • HTML を 2 行記述するだけでチェックボックスを表示させることができる

    reCAPTCHA v2(目に見えない reCAPTCHA バッジ)

    • 非表示の reCAPTCHA バッジは、ユーザーがチェックボックスをクリックする必要はありません
    • ユーザーがサイト上の既存のボタンをクリックしたときに直接呼び出されるか、JavaScript API 呼び出しを介して呼び出すことができます。
    • この統合では、reCAPTCHA による検証の完了時に JavaScript コールバックが必要になります。デフォルトでは、最も疑わしいトラフィックに対してのみ、キャプチャの解決を求めるメッセージが表示されます。
    • この動作を変更するには、[詳細設定] でサイトのセキュリティ設定を編集します。

    reCAPTCHA v2(Android)

    • reCAPTCHA Android ライブラリは、Google Play 開発者サービスの SafetyNet API の一部
    • このライブラリは、アプリに直接統合できるネイティブ Android API を提供する
    • reCAPTCHA API を呼び出す前に、アプリで Google Play 開発者サービスを設定し、GoogleApiClient に接続する必要がある
    • これにより、CAPTCHA プロンプトなしでユーザーをすぐに通過するか、人間かどうかの確認が求められる

    reCAPTCHA v1 – シャットダウン

    • reCAPTCHA v1 は 2018 年 3 月をもって廃止されました。上記のオプションを使用してください。

    編集履歴

    2025/04/13 Mrはりきり

  • 今日は折角のサクラ日和だと思ったのに雨.大阪関西万博も大賑わいのはずだが,いつもの日常を過ごした[2025/04/13]

    今日は折角のサクラ日和だと思ったのに雨.大阪関西万博も大賑わいのはずだが,いつもの日常を過ごした[2025/04/13]

    今日の朝食はそこそこにして,夫婦二人で昼は守口京阪百貨店のレストラン街にある中華店で年齢的にはガッツリ食してきた.POP UP SHOPでは麻宮騎亜さんの期間限定(2025/4/03〜2025/04/23)ショップが催されていた。京阪百貨店を出てサクラもまだまだ見てほしそうにしていたが,雨もふっていて残念だったが早々に帰ってきた.でも,しっかりカフェをしに,CAINZの1FにあるCAFEにて「小倉パターマフィン」と「ホットコーヒー」を頂いた.

    マーボードーフ定食 1,100円

    小倉バターマフィン 260円

    コーヒーいくらだったか?

    今日もお疲れ様!.

    はりきり.

  • [WordPress] 備忘記録 – 削除したpluginたち [2025/04/12]

    [WordPress] 備忘記録 – 削除したpluginたち [2025/04/12]

    以下のリストは,今日,使用していのにインストールされたままになっていたプラグイン達.

    削除したのだが,またinstallしたくなった時のためにリストを残しおく.

    AAA option optimizerは,Google Site Kitにエラーがあるとのことでエラーを吐いて起動できなくなっていたが,Google Site Kitのインストールフォルダーを削除すると起動できたので,一旦削除してから再インストールした.その後,このAAA Option Optimizerを使用して使用されていないAuto loadを削除して,「サイトヘルス」のauto load項目で占めている容量を2MBから1MBに削減された.

    Advanced Database Cleanerは,インストールしておく.


    AddToAny Share Buttons (シェアボタン) を削除しました。

    Adminimize を削除しました。

    AMP を削除しました。

    Autoptimize を削除しました。

    Simple WordPress Membership を削除しました。

    SWPM Partial Protection を削除しました。

    Ultimate Member – reCAPTCHA を削除しました。

    WP Super Cache を削除しました。


    編集履歴

    2025/04/12 Mrはりきり

  • [Blender 4.4.0] 現在のboneの状態,即ちposeを一括して保存する方法.[2025/04/12]

    [Blender 4.4.0] 現在のboneの状態,即ちposeを一括して保存する方法.[2025/04/12]

    はじめに

    キャラクターをモデリングすると多数の関節にboneを付けるのだが,これら一つひとつのboneの回転(x,y,z)を調節してポーズ(pose)を作り上げていくという地道な作業が生じてくる.

    このboneの状態,即ちposeを記憶させておく機能の必要性は当然に先達は気づきAdd-onにdefaultで用意されている.だか,初心者では,どれがどれか当たりを引くのは時間がかかるし面倒な作業だ.このような場合,AIに聞いた方がいい.

    AIに聞いてみた(ChatGPT 4o)

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    ChatGPT:

    Blenderにおいて現在のBoneの「Pose状態」を一括して保存する方法としては、以下の手段があります。


    ✅ 方法1:Pose Library(アクションベースの保存)

    Blender 3.0以降では、Pose Libraryが「アセット」として統合され、簡単に現在のポーズを保存できるようになっています。

    手順:

    1. Poseモードに入る
      • Armatureを選択 → Ctrl + Tab で Pose モードへ。
    2. 現在のポーズを整える
    3. 「アセット」からポーズライブラリを作成
      • 「アニメーション (Amination)」ワークスペースに切り替える
      • Pose メニュー > Pose Library > Create Pose Asset
    4. 保存されたポーズは「アセットブラウザ」で確認可能
      • .blendファイルを保存しておくと、ポーズもアセット化される

    確認) Blender 4.4.0 のポーズライブラリ (Pose Library)は,Version 2.0がdefaultで入っている (2025/04/12).

    *1 : Dope Sheetとそれ以外のメニューおよびその機能

    ~メンバー専用 ↓
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ↑ メンバー専用~

    無料登録は右の握手ボタンからかできます.

    ChatGPT:

    はい、Blenderの「Animation」ワークスペースで下部に表示される Dope Sheetエディタには、上部のドロップダウンメニューから選べる**複数のモード(サブエディタ)**が存在します。
    これらはアニメーション作業を効率化するためのビューです。


    ✅ Dope Sheetのモード一覧と解説

    Blenderの Dope Sheet エディタで、左上にあるドロップダウンから選べる主なモードを以下に示します:

    モード名機能概要主な用途
    Dope Sheet標準モード。すべてのオブジェクトとボーンのキーをタイムライン上で一覧表示全体の動きの流れを把握・編集
    Action Editor単一の「アクション(=アニメーションデータのまとまり)」を編集アクション単位のポーズ編集・Pose Library用アクション作成
    Shape Key Editorシェイプキー(表情・モーフ)アニメーション用顔の表情・口パクなどの制御
    Grease Pencilグリースペンシル(手描きアニメーション)のキー編集手描きアニメやアノテーション制御
    Maskマスクのアニメーション(VFX用)を制御映像編集・コンポジット用のマスク制御
    Cache FileAlembicなどのキャッシュファイルのアニメーションデータを表示外部キャッシュとの連携確認(読み取り専用)

    ✅ 各モードの特徴(詳細)

    🔹 1. Dope Sheet(通常ビュー)

    • キーフレームの全体的な流れが視覚的にわかる
    • オブジェクトごと、ボーンごとのキーフレームが横に展開
    • まとめてキーを移動・削除したいときに便利

    🔹 2. Action Editor

    • 現在の「アクション(アニメーションのひとまとまり)」に焦点を当てた表示
    • アクションを新規作成・切り替えできる
    • Pose Libraryと組み合わせてポーズを保存する場合はここを使う

    🔹 3. Shape Key Editor

    • モデリング時に作った「シェイプキー」の値を時間経過で操作
    • 例:笑顔→怒り→驚きなど、顔の変化を制御

    🔹 4. Grease Pencil

    • 手描きアニメーション(2D)のキーフレーム制御
    • 2Dストーリーボード、スケッチアニメ制作に使う

    🔹 5. Mask

    • ビデオシーケンスや合成(Compositor)で使う「マスク」のアニメ制御
    • 指定領域だけのぼかしや、マスクの移動・変化などを設定可能

    🔹 6. Cache File

    • AlembicやUSDなど、外部から読み込んだキャッシュ形式データのアニメーションを確認
    • 例えば流体や群体の動きをシミュレート済みのデータとして表示

    ✅ どのモードを使えばいい?

    作業内容推奨モード
    一般的なボーンアニメ編集Dope Sheet
    Pose Libraryを作るAction Editor
    表情変化をシェイプキーで作るShape Key Editor
    手描きアニメを描くGrease Pencil
    映像編集でマスクを動かすMask
    他ソフトからキャッシュを読み込んで確認Cache File

    *2 : “新しい「アクション」を作成”とは・・・

    Blenderにおける Pose Library(ポーズライブラリ) の「アクションを作成する」という手順について、初心者でもわかるように 実際の画面操作と意味を交えて具体的に 説明します。


    Pose Library作成の流れを簡単に言うと…

    「ポーズ状態」を アクション(1フレーム分の動作)として記録し、それをPose Libraryの1つの”ポーズ”として保存するという流れです。

    Blender内部ではポーズも「アニメーションの一部(アクション)」として扱われます。


    ✅ 具体的な操作手順(Blender 3.0以降)

    🔸 1. Armature を選択して Pose モードに入る

    • 3Dビューで Armature(リグ)を選択
    • Ctrl + Tab または上のモード切り替えから「Pose Mode」へ

    🔸 2. 保存したいポーズを手動で作成する

    • 各ボーンを回転・移動などして、ポーズを完成させます(例:Tポーズ、走り出しのポーズなど)

    🔸 3. 「アニメーション」ワークスペースに切り替える

    • 画面上部タブで Animation を選択(または Dope Sheet が表示されるレイアウトに変更)

    🔸 4. 下部エリアを「Dope Sheet」 → 「Action Editor」に切り替える

    1. タイムライン部分(下部)をクリック
    2. 左上の「Dope Sheet」→「Action Editor」を選択

    これで現在のアクション(ポーズを記録する入れ物)が表示されます。


    🔸 5. 「新しいアクションを作成」する

    • Action Editorの右側にある 「New」ボタン をクリック
    • 新しいアクション(ポーズ保存用)を作成
    • わかりやすい名前(例:T_pose_action)を入力しておく

    🔍 ここが「アクションを作成」の意味です:
    ➡ ポーズ状態を記録するアニメーションクリップ(=アクション)を定義する作業です。


    🔸 6. Pose メニュー → Pose Library → Create Pose Asset を選択

    • 3Dビュー上部メニュー「Pose」→ Pose LibraryCreate Pose Asset
    • このポーズがアセットとして保存されます

    📁 アセットブラウザから「Pose」カテゴリで確認できるようになります


    ✅ まとめ:アクションって何?

    項目内容
    アクション(Action)ボーンの動きを記録するためのアニメーションクリップ
    ポーズ保存時に必要な理由Pose Library はアクション内の特定フレームを「ポーズ」として切り出して使うため
    複数ポーズ保存アクション内に複数のポーズ(フレーム)を登録し、それぞれをアセット化できる

    ✅ 保存後の確認方法

    ドラッグして他のボーンに適用も可能!

    左上メニュー WindowAsset Browser

    カテゴリで Pose を選択

    先ほど作ったポーズがサムネイル付きで表示されます


    ✅ 方法2:アクションとして保存(NLAストリップを使う)

    これは「ポーズの状態」を1フレームのアクションとして記録しておき、NLA(Non-Linear Animation)で使い回す方法です。

    手順:

    1. Poseモードにして希望のポーズを作成
    2. タイムラインの任意のフレーム(例:1フレーム)で
    3. Iキー → Whole Character もしくは LocRotScale を挿入(キーフレーム)
    4. Dope Sheet → Action Editor でアクションに名前をつけて保存
    5. NLAエディタでストリップとして管理・切り替え可能

    ✅ 方法3:スナップショット的に現在のPoseを保存

    これは一時的な記録ですが、次の方法でも保存状態を作っておけます:

    • Ctrl + C で全ボーンのPoseをコピー
    • または、PythonスクリプトでPoseの状態をダンプして保存しておくことも可能
    *1:「別の場所」とは・・・

    「別の場所」とは何を意味するか?

    種類説明
    同じArmatureの異なるフレームタイムラインを進めて、他のフレーム上にポーズを貼り付ける(アニメーション用途)
    同じBlenderファイル内の別のArmature別オブジェクトとして複製されたArmature(コピーされたRigなど)
    別のシーンや.blendファイル他のシーン・別ファイルにペースト(ただし、この場合は一度テンポラリとして保持されている間に限る)
    同じArmatureのアクションキー未登録状態例えば、ポーズだけ適用して保存せずに切り替えるとき(Pose Library風の操作)
    別オブジェクトとしてのミラーRigや対称用の片側だけのコピー左右反転のポーズ作成(+ Paste X-flipped Pose 機能と併用)

    使用例:タイムラインでのポーズ貼り付け

    plaintextコピーする編集する1. フレーム1でポーズを決める
    2. `Ctrl + C` で全ボーンコピー
    3. フレーム20に移動
    4. `Ctrl + V` でペースト → その時点にポーズを挿入可能
    5. 必要に応じて `I` → キーフレームを打つ
    

    この方法は、**Poseを「コピー」→「時間軸で貼り付け」→「アニメーション化」**するのによく使われます。


    使用例:別のArmatureに貼り付け

    plaintextコピーする編集する1. 元のArmatureを選択してPoseモードにする
    2. `Ctrl + C` でPoseをコピー
    3. 別のArmatureを選択 → Poseモード
    4. `Ctrl + V` → 同名ボーンがある場合、Poseが再現される
    

    ※ ただし、ボーン名が一致していないと反映されません。


    補足:Blenderが内部的に保持する「Poseバッファ」

    • Ctrl + C でコピーされたPoseは、Blenderの一時バッファに保持されます。
    • 他のソフトのような「クリップボード」ではなく、Blender専用のコピー内容として扱われます。
    • Blenderを再起動したり、他の操作でバッファが消えると再利用はできません。

    関連機能:Poseペーストのバリエーション

    操作機能
    Ctrl + V通常のPose貼り付け
    Pose メニュー → Paste X-Flipped Pose左右反転したPoseを貼り付け(左右対称作業に便利)
    Shift + Ctrl + Vこれも「X軸反転ペースト」ショートカット


    ✅ 補足:Pose LibraryとActionの違い

    項目Pose Libraryアクション保存(NLA)
    用途静的ポーズの保存動的なポーズまたはアニメーションの管理
    編集単一ポーズ(フレーム)タイムライン上で複数ポーズ
    使いやすさ高い(3.0以降は特に)アニメーション制御向けに最適

    編集履歴

    2025/04/12 Mrはりきり (まだ未確認なので参考に止めること)

  • [Blender] JSON? – なにそれ! WordPressにも使われているようだけど,BlenderのPythonにも用途があるらしいな.[2025/04/12]

    [Blender] JSON? – なにそれ! WordPressにも使われているようだけど,BlenderのPythonにも用途があるらしいな.[2025/04/12]

    AIに聞いてみた(ChatGPT 4o)

    初心者である僕が,半年前,3DモデリングにBlenderを使い始めて,すぐに用語でつまずき用語を理解しつつ基本的な操作を書籍などは使わず,もっぱらネット,最近は4oくんの助けも受けながら進めてきた.ここに来て,作業途中のポーズの状態を保存したくなった.そこで.以下も,Aiに尋ねてみた.

    Q : JSONとは何か? データベースみたいなものか?

    o4 : 「JSON(ジェイソン)」は、データベースではなく、**データの保存・やりとりのためのフォーマット(形式)**です。以下にわかりやすく解説します。


    ✅ JSONとは?(基本の定義)

    項目内容
    正式名称JavaScript Object Notation
    読み方ジェイソン
    用途データを構造化して保存したり送受信するための軽量な形式
    形態テキストファイル(.json)で保存でき、人間にもコンピュータにも読みやすい
    よく使われる場面Webアプリケーション、API通信、設定ファイル、データエクスポート(Blenderなど)

    ✅ JSONの例(Poseデータのような形)

    jsonコピーする編集する{
      "T-pose": {
        "spine": {
          "location": [0.0, 0.0, 1.0],
          "rotation_quaternion": [1.0, 0.0, 0.0, 0.0],
          "scale": [1.0, 1.0, 1.0]
        },
        "arm.L": {
          "location": [0.5, 0.0, 1.2],
          "rotation_quaternion": [0.7, 0.0, 0.7, 0.0],
          "scale": [1.0, 1.0, 1.0]
        }
      }
    }
    

    この例では、

    • T-pose という名前のポーズが1つあり、
    • その中に spinearm.L などのボーンの位置・回転・スケール情報が格納されています。

    ✅ データベースとの違い

    項目JSONデータベース(例:MySQL)
    正体データの形式(ファイル)データを格納するシステム(ソフト)
    保存形式ファイルとして保存サーバーやDBソフトで管理
    編集テキストエディタで編集可能専用ツールやSQLで操作
    容量・機能小規模向け・シンプルな構造複雑な検索・大量処理に強い
    用途一時保存・設定・小データ大規模業務・Webシステム

    💡 Blenderで使う場合:小規模のPoseや設定情報の保存にはJSONが最も手軽で便利です!


    ✅ JSONの利点

    • テキストで書けて人間にも読める
    • Pythonなどほとんどの言語で簡単に読み書き可能
    • ひとつのファイルでポーズや設定をひとまとめにできる
    • フォルダ間でコピー・バックアップしやすい

    ✅ BlenderでJSONを使う理由

    Blenderは外部ファイルへのデータ保存を行う場合、バイナリ形式以外でよく使われるのがJSONです。
    特に「Poseの保存」「設定のバックアップ」「自作アドオンとの連携」に非常に向いています。


    必要なら:

    • 「JSONファイルの中身をどう見ればよいか」
    • 「.blendファイルとJSONの違い」
    • 「JSON→CSVへの変換」

    編集履歴

    2025/04/12 Mrはりきり

  • [GMP] 医薬品に関わる試験記録書の保管は5年間または使用期限後1年 [2025/04/10]

    [GMP] 医薬品に関わる試験記録書の保管は5年間または使用期限後1年 [2025/04/10]

    はじめに

    **GMP(Good Manufacturing Practice)GCTP(Good Gene, Cellular, and Tissue-based Products Manufacturing Practice)**は、どちらも医薬品等の品質を保証するための製造管理・品質管理の基準ですが、対象とする製品の性質が異なるため、その内容や運用にも違いがあります。


    GMPとGCTPの比較一覧表

    項目GMPGCTP
    正式名称Good Manufacturing PracticeGood Gene, Cellular, and Tissue-based Products Manufacturing Practice
    対象製品一般の医薬品(化学合成品、バイオ医薬品など)再生医療等製品(細胞・遺伝子治療・組織加工品など)
    根拠法令医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)同上(ただし再生医療等製品に関する条項)
    省令名医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準(GMP省令)再生医療等製品の製造管理及び品質管理の基準(GCTP省令)
    目的品質の均一性、安全性、有効性の確保(バリデーション重視製品ごとの個別性を踏まえた安全性確保(柔軟な管理重視
    品質の考え方一定の製法により均質な製品を連続的に製造原材料(細胞など)の個別性があるため製品ごとの変動を考慮
    バリデーションプロセスバリデーションが必須原材料や製法の多様性により、完全なバリデーションが困難な場合がある
    トレーサビリティロット単位の管理が基本ドナー由来細胞や患者ごとの個別管理が必要(ドナー→製品→患者)
    無菌性保証滅菌工程+無菌試験などの管理が基本無菌操作(A/Bグレード)と閉鎖系操作の徹底が重視される
    教育訓練一般的なGMP教育とSOP順守無菌操作技術、細胞取扱いの専門教育が必要
    監督機関PMDA・厚生労働省同左(ただし再生医療担当部門)

    特徴的な違いの解説

    製品の性質の違い

    • GMP対象製品:化学的に合成された医薬品やバイオ医薬品 → 一定のプロセスで大量製造が可能。
    • GCTP対象製品:患者自身の細胞やドナー細胞を利用 → 原材料やプロセスが個別性・変動性が高い

    「一律の規格」vs「柔軟な運用」

    • GMPでは一つの製品に対し一つの規格・製法・検証済プロセスが前提。
    • GCTPでは個別性が前提のため、「規格内に収める」のではなく「逸脱がないこと」を評価

    ドナーや患者単位での管理(GCTP独特)

    • ドナー由来細胞の取り扱いに始まり、移植・投与に至るまでトレーサビリティと記録管理が極めて重要
    • → 例えば製品ロットだけでなく「患者IDごとの管理」が求められる。

    どちらも「品質を作る仕組み」だが、思想が違う

    GMPGCTP
    製品の同質性・均一性を担保する個別製品の安全性と工程の適正性を確保する
    「一定の条件下で常に同じ品質」「条件が異なっても適正に管理・記録されていればよい」

    用途の違いのイメージ

    製品タイプ適用される基準
    通常の化学合成医薬品GMP
    ワクチン・抗体医薬品(バイオ医薬品)GMP
    CAR-T細胞療法、iPS細胞治療などGCTP

    編集履歴

    2025/04/10 Mrはりきり

  • [GMP] 医薬品に関わる試験記録書の保管は5年間または使用期限後1年 [2025/04/09]

    [GMP] 医薬品に関わる試験記録書の保管は5年間または使用期限後1年 [2025/04/09]

    はじめに

    「試験記録の保管期間=5年」という記述はよく目にしますが、**果たしてそれが法的根拠に基づくものなのか?**について、しっかり確認してみましょう。


    結論:5年という保管期間は、法的根拠に基づいているが、一律ではない


    日本のGMP省令における記録の保存期間

    医薬品GMP省令(厚生労働省令第179号)の該当条文:

    第13条(記録の作成及び保存)
    ~中略~
    二 作成した記録は、当該医薬品の製造販売後5年間又は当該医薬品の使用期限の終了後1年間のいずれか長い期間保存すること。


    解釈ポイント

    条項解釈
    「製造販売後5年間」いわゆる「製造年月日」から5年ということが多い(ただし製造販売業者の定義による)
    「使用期限の終了後1年間」例えば使用期限が3年の場合 → 製造から4年の保管義務
    「いずれか長い期間」実務上はどちらか長い方を取る。製品によって変わる。

    つまり、「5年」はあくまで一つの目安であり、製品の使用期限によってはそれ以上保管が必要になる場合があります。


    実務例での比較

    使用期限GMP上の保存期間(いずれか長い方)
    3年3年+1年=4年 < 5年 → 5年保存
    5年5年+1年=6年 > 5年 → 6年保存
    7年7年+1年=8年 > 5年 → 8年保存

    海外基準(補足)

    EU-GMP(Annex 11など)やFDA(21 CFR Part 211)でも:

    • 原則は「使用期限後1年」または「5年間」、もしくは「製造販売後の最終ロットの流通期間を含めて一定期間」などの規定があり、日本と同様に記録保管期間は義務です。
    • 特定の国・製品・契約で長期(10年など)が求められることもあります。

    まとめ

    質問回答
    5年という数字に法的根拠はある?はい、日本GMP省令第13条に基づく
    5年でよい?製品の使用期限によっては6年・8年など長くなる場合あり
    実務的な扱いは?一律「5年保存」が多いが、製品ごとに「使用期限+1年」と比較して判断が必要

    編集履歴

    2025/04/09 Mrはりきり

  • CTDの構成はどうなっているか? [2025/05/06]

    CTDの構成はどうなっているか? [2025/05/06]

    CTD(Common Technical Document:共通技術文書)は、新薬の承認申請資料を国際的に統一されたフォーマットで提出するための文書構成です。
    日本・アメリカ・EUなどの規制当局が共通で使用しています。


    🔹 CTDの基本構成(モジュール構造)

    CTDは5つの**モジュール(Module 1〜5)**から構成され、それぞれの役割が明確に分かれています。

    モジュール番号名称内容概要
    Module 1地域別情報(Administrative Information)各国ごとに異なる部分(例:申請書類、添付文書、GCP適合性資料など)
    日本独自の様式等が含まれる
    Module 2CTD概要(Common Technical Document Summaries)Module 3〜5の要点をまとめた「概要・総括」
    ・品質概要(2.3)
    ・非臨床概要(2.4〜2.6)
    ・臨床概要(2.7)など
    Module 3品質情報(Quality)原薬・製剤の品質、製造、分析法、安定性など(旧:CMC資料)
    Module 4非臨床試験データ(Nonclinical Study Reports)動物試験などの安全性評価(毒性、薬理、薬物動態)
    Module 5臨床試験データ(Clinical Study Reports)治験など人に対する試験結果(有効性・安全性の証拠)

    🔸 各モジュールの補足ポイント

    ◆ Module 1(地域独自)

    • 日本では「添付資料」「申請書」などが該当
    • eCTDでは「M1」は国ごとのテンプレートあり(ICH外)

    ◆ Module 2(サマリー)

    • 膨大なModule 3〜5を読む前に、要点を把握するための文書
    • 特に審査官がレビュー時に重視するモジュール

    ◆ Module 3(品質パート)

    • 原薬(Drug Substance)と製剤(Drug Product)の情報が含まれる
    • バイオ医薬品の場合も同様の構成

    ◆ Module 4(非臨床パート)

    • 動物実験ベースの毒性試験(単回・反復・遺伝毒性・生殖毒性など)
    • 薬物動態(ADME)や安全性薬理も含む

    ◆ Module 5(臨床パート)

    • 臨床試験(第1相〜第3相)などの結果
    • 個別の試験報告書だけでなく、統合解析(例:統合安全性報告書)も含む

    📦 図式:CTD構成イメージ

    sqlコピーする編集するCTD 全体
    ├── Module 1: 地域別情報(国別で異なる)
    ├── Module 2: サマリー(各パートの概要)
    ├── Module 3: 品質情報(化学・製造)
    ├── Module 4: 非臨床試験(毒性・薬理など)
    └── Module 5: 臨床試験(治験データなど)
    

    📝 補足:電子CTD(eCTD)

    • 上記CTD構成を**電子ファイル形式(XML+PDF等)**で提出する仕組み
    • ICH M8で仕様が定義されており、現在はeCTDでの提出が主流です

    Module 1の構成

    CTDの Module 1 は、各国の規制要件に基づく地域別の情報をまとめる部分であり、**ICH共通仕様には含まれていない(非共通)**モジュールです。
    そのため、日本・米国・EUなどで構成が異なります。

    ここでは、日本のCTD Module 1の構成を中心に、基本的な内容を解説します。


    🔹 CTD Module 1(日本版)の構成概要

    📁 1.0 表紙および提出書類に関する情報

    • 1.0.1 表紙
    • 1.0.2 添付資料一覧表
    • 1.0.3 提出に関する説明資料(オプション)

    📁 1.1 申請情報(Administrative Information)

    • 1.1.1 医薬品製造販売承認申請書
    • 1.1.2 添付文書(案)
    • 1.1.3 製品情報概要
    • 1.1.4 日本語ラベル(表示)案

    📁 1.2 GCP等に関する情報(治験実施体制)

    • 1.2.1 治験実施に関する情報一覧
    • 1.2.2 治験責任医師・実施医療機関一覧
    • 1.2.3 治験契約書の写し
    • 1.2.4 倫理委員会関連資料
    • 1.2.5 治験薬概要書(IB)
    • 1.2.6 同意文書等のサンプル

    📁 1.3 製造管理および品質管理に関する情報(GMP適合性等)

    • 1.3.1 製造方法概要書
    • 1.3.2 GMP適合性調査申請資料
    • 1.3.3 製造施設一覧・構造図

    📁 1.4 医薬品リスク管理計画(RMP)

    • 1.4.1 医薬品リスク管理計画書
    • 1.4.2 添付文書との関連資料

    📁 1.5 費用・審査関係資料(オプション)

    • 1.5.1 審査費用の支払証明等(提出状況)

    🗂️ Module 1は「国ごとの提出ルールに準拠」

    地域Module 1の特徴
    日本添付文書、治験情報、GMP資料、RMPなどが含まれる
    米国FDAフォーム、薬価関連文書、PATの使用などが含まれる
    EUスマルタ(SmPC)、パッケージリーフレット、ラベル案などが必要

    📝 補足:電子提出(eCTD)との関係

    • Module 1も**eCTD対応(構造フォルダ+XMLタグ)**で提出
    • 日本ではPMDAが定めるフォルダ構成に従って提出する(「1.1」「1.2」などのサブフォルダ)

    Module 2の構成

    CTDのModule 2は、モジュール3〜5(品質・非臨床・臨床)に関する概要(サマリー)をまとめた部分です。
    規制当局(PMDA, FDA, EMAなど)が審査の際に最初に読む、非常に重要なモジュールです。


    🔹 CTD Module 2 の構成概要

    📁 2.1 CTDの概要(General Introduction)

    • CTD全体に関する簡単な紹介文(提出の背景、構成など)
    • 通常1〜2ページ程度の説明書き(日本では必須ではない)

    📁 2.2 CTDサマリー(Overall CTD Table of Contents)

    • CTD全体(Modules 2〜5)の目次
    • 各セクションの構成を一覧形式で示す(eCTDでは自動生成も)

    📁 2.3 品質に関する全体概要(Quality Overall Summary:QOS

    • Module 3(品質情報)の要約版
    • 原薬(Drug Substance)と製剤(Drug Product)に分かれた構成:
      • 2.3.S:原薬の概要(製造法、特性、規格など)
      • 2.3.P:製剤の概要(組成、製造、安定性など)

    📁 2.4 非臨床概要(Nonclinical Overview)

    • Module 4(非臨床試験)の全体的な要約
    • 薬理・毒性・薬物動態など、安全性の評価まとめ

    📁 2.5 臨床概要(Clinical Overview)

    • Module 5(臨床試験)の全体的な要約
    • 有効性、安全性、使用経験、ベネフィット/リスク評価など

    📁 2.6 非臨床サマリー(Nonclinical Written and Tabulated Summaries)

    • 分野別の非臨床試験データを表形式+記述形式で要約
      • 2.6.1 薬力学(一次・二次・安全性)
      • 2.6.2 薬物動態(吸収、分布、代謝、排泄)
      • 2.6.3 毒性(急性、反復、生殖、発がん性など)

    📁 2.7 臨床サマリー(Clinical Summary)

    • 臨床試験データの詳細なサマリー(記述+表)
      • 2.7.1 生物薬剤学・臨床薬理
      • 2.7.2 有効性
      • 2.7.3 安全性
      • 2.7.4 付録(統合データの表など)

    🧭 構成図イメージ

    objectivecコピーする編集するModule 2
    ├── 2.1 CTD概要
    ├── 2.2 CTDサマリー目次
    ├── 2.3 品質概要(QOS)
    ├── 2.4 非臨床概要
    ├── 2.5 臨床概要
    ├── 2.6 非臨床サマリー(詳細表)
    └── 2.7 臨床サマリー(詳細表)
    

    📌 Module 2のポイント

    • 審査官がまず読む要約セクション:評価の印象を左右する重要パート
    • 明快で簡潔な要約が求められる(資料本文はModule 3〜5に格納)
    • eCTDではPDFで提出されることが多く、各セクションにXMLタグが付与される

    以下に、**CTD Module 2(特に2.4 非臨床概要 / 2.6 非臨床サマリー)**の作成に関連する:

    1. GLP要件の基本
    2. 毒性試験記載テンプレート(2.6 / 2.4 対応)
    3. 新規モダリティ(例:核酸医薬)における非臨床戦略の考え方

    を順にご紹介します。


    ✅ ① GLP要件(非臨床試験)

    🔸 GLP(Good Laboratory Practice)とは

    • 非臨床安全性試験の信頼性を確保するための国際的基準
    • 日本では**医薬品GLP省令(厚労省)**が適用
    • **CTD Module 4(原報)**だけでなく、Module 2(サマリー)にもGLP準拠の明記が求められる

    📌 Module 2での記載例(2.6や2.4中)

    コピーする編集する本試験は、OECD GLP基準および厚生労働省のGLP基準に準拠して実施された。
    GLP適合性確認は実施機関のQA部門により行われ、試験責任者による署名済み最終報告書を取得している。
    

    ✅ ② 毒性試験の記載テンプレート(2.6.3向け)

    🔹 サンプル構成:2.6.3「毒性に関する文書と表形式サマリー」

    bashコピーする編集する【試験タイトル】
    28日間反復投与毒性試験(ラット、経口投与)
    
    【試験番号】
    TOX-XYZ-001
    
    【被験物質】
    API(ロット番号:123456)
    
    【試験機関・GLP適合】
    ABC試験センター(OECD準拠)
    
    【群構成】
    対照群、高用量、中用量、低用量(各群10匹/性)
    
    【評価項目】
    臨床症状、体重、血液・血液生化学、器官重量、組織病理など
    
    【主な結果】
    - NOAEL:30 mg/kg/day(♂)、10 mg/kg/day(♀)
    - 100 mg/kg群で肝障害(ALT, AST上昇)と脂肪変性を認めた
    
    【考察】
    → 薬理作用と関連あり、可逆性を確認済。
    

    📝 2.6には記述形式、表形式の両方が求められます(ICH M4Sに準拠)


    ✅ ③ 新規モダリティ(例:核酸医薬)の非臨床戦略

    🔬 特性:

    • DNA/RNAベースの医薬品(例:アンチセンス、siRNA、mRNA、ASOなど)
    • 標的特異性が高く、毒性プロファイルが従来と異なる

    📌 非臨床戦略のポイント(Module 2.4で総括)

    評価項目留意点
    薬理試験標的遺伝子の発現を確認するin vitro試験、動物種の選定(ヒトとの相同性)
    PK試験分布(肝臓、腎臓への集積)、組織残留、消失経路の確認(代謝酵素不要)
    毒性試験反復投与毒性(通常2種)、局所毒性(皮下注など)、免疫刺激性(Toll様受容体など)
    遺伝毒性・発がん性一般に不要(ターゲット特異性と非組換え性に基づく)
    免疫毒性必須、特に免疫活性化の有無(IL-6, INF-αなどの測定)
    反芻動物への適応ヒトと近い動物種(例:サル)が必要な場合も多い

    📄 Module 2.6/2.4ではどうまとめるか?

    • モダリティ特有の項目を明記し、ICHガイドラインとの整合性を示す
    • 必要な場合は、「評価不要」の理由も科学的に記載する
    • 例: 遺伝毒性試験は実施していない。本品は標的配列に特異的な20-merのASOであり、染色体DNAとの相互作用の可能性は極めて低く、既存のガイドライン(例:ICH S2(R1))に従い不要と判断した。

    GLP対応チェックリスト for Module 2

    (非臨床試験サマリー/概要用)
    GLP Compliance Checklist for Module 2 (2.4 / 2.6)

    チェック項目 / Item✅ Done備考 / Remarks
    1. 各試験がGLP準拠で実施されたか記載している
    Is GLP compliance clearly stated for each study?「本試験はGLP基準に準拠して実施された」と明記
    2. 試験機関名・所在地を記載
    Study facility name and location specifiedGLP認証機関名(例:○○研究所)
    3. GLP適合性の根拠(監査、QA等)の記載
    GLP certification or QA audit mentioned「QA部門により監査された」など
    4. 試験責任者(Study Director)の署名記載
    Study Director signature included in final report通常CSRまたは添付資料に署名あり
    5. GLP未実施の場合、その理由を明確に説明
    If not GLP, is justification clearly stated?「探索的試験のためGLP外で実施」などの記述
    6. GLP準拠試験と非GLP試験を区別して記載
    GLP and non-GLP studies distinguished in summary表や記述で区分けされているか
    7. GLP対象外の試験領域を明記
    Are GLP-exempt areas (e.g., pharmacology) acknowledged?薬理試験や探索PKはGLP外でも可とされることが多い
    8. 試験実施年・期間が記載されている
    Study period (start/end date) clearly shown記録の信頼性確保に必要
    9. eCTD提出時にGLP適合表現がメタデータにも反映されている
    GLP status reflected in eCTD metadata (if applicable)eCTDタグ情報に「GLP Yes/No」が設定されているか
    10. 統合評価(Module 2.4)にGLP順守状況の総括がある
    GLP summary included in 2.4 (Nonclinical Overview)例:「すべての毒性試験はGLP下で実施された」など

    Module 3の構成

    CTDのModule 3は、医薬品の**品質情報(Quality)をまとめるセクションです。
    製品の
    原薬(Drug Substance)製剤(Drug Product)**に関するあらゆる品質データが収められており、**CMC(Chemistry, Manufacturing and Controls)**に相当する部分です。


    🔹 CTD Module 3の全体構成

    Module 3は、次の2つの大きなブロックで構成されています:

    mathematicaコピーする編集するModule 3: Quality
    ├── 3.2.S:原薬(Drug Substance)に関する情報
    └── 3.2.P:製剤(Drug Product)に関する情報
    

    このほか、3.1(目次)や3.3(参考資料)もあります。


    📁 3.1 モジュール3の目次

    • Module 3 全体の構成と各セクションの目次一覧
      (eCTDではシステムによって自動生成される場合も)

    📁 3.2.S 原薬(Drug Substance)に関する情報

    セクション内容
    3.2.S.1一般情報(名称、構造式、物理化学的性質など)
    3.2.S.2製造方法(合成ルート、原料、工程管理など)
    3.2.S.3特性解析(構造確認、不純物プロファイルなど)
    3.2.S.4管理規格(試験項目、試験法、許容値)
    3.2.S.5製造バッチ・バリデーションデータ(ロット試験結果)
    3.2.S.6容器・包装(バルク品の容器情報)
    3.2.S.7安定性(保存試験データ、推定有効期限)

    📁 3.2.P 製剤(Drug Product)に関する情報

    セクション内容
    3.2.P.1一般情報(製剤の名称、性状、組成など)
    3.2.P.2開発薬事(処方設計、試験法選定理由、QbDなど)
    3.2.P.3製造方法(製造工程、工程管理、フローチャート)
    3.2.P.4製剤原料の管理(賦形剤、添加剤の品質管理)
    3.2.P.5管理規格(完成品の試験項目・方法・規格)
    3.2.P.6容器・包装(最終製品の容器、材料、適合性など)
    3.2.P.7安定性(長期保存・加速試験データ、有効期限)

    📁 3.3 参考資料(Literature References)

    • 上記の項目に引用した学術文献や資料など

    🧭 構成図(簡易)

    lessコピーする編集するModule 3: Quality
    ├── 3.1 目次
    ├── 3.2.S 原薬情報
    │   ├── S.1 一般情報
    │   ├── S.2 製造方法
    │   ├── S.3 特性
    │   ├── S.4 管理規格
    │   ├── S.5 バッチ試験
    │   ├── S.6 容器
    │   └── S.7 安定性
    ├── 3.2.P 製剤情報
    │   ├── P.1 一般情報
    │   ├── P.2 開発薬事
    │   ├── P.3 製造
    │   ├── P.4 原料管理
    │   ├── P.5 規格
    │   ├── P.6 容器
    │   └── P.7 安定性
    └── 3.3 文献等
    

    📌 Module 3のポイント

    • 提出量が最も多くなるモジュール(大量のデータを含む)
    • 品質試験のロジックと一貫性が重視される(例:規格設定の妥当性)
    • バイオ医薬品の場合はQ5シリーズのガイドラインと密接に連携

    🔹 CTD Module 4 の全体構成

    Module 4は以下のように構成されます:

    sqlコピーする編集するModule 4: Nonclinical Study Reports
    ├── 4.1 目次(Table of Contents)
    ├── 4.2 薬理試験報告(Pharmacology)
    ├── 4.3 薬物動態報告(Pharmacokinetics)
    └── 4.4 毒性試験報告(Toxicology)
    

    📁 4.1 目次(Table of Contents)

    • Module 4 全体の構成と各試験報告の一覧
    • 電子CTDでは自動生成されることもあります

    📁 4.2 薬理試験報告(Pharmacology)

    セクション内容
    4.2.1一次薬理作用(主作用)に関する試験
    4.2.2二次薬理作用(付随作用)に関する試験
    4.2.3安全性薬理試験(心臓、中枢神経、呼吸など)
    4.2.4薬理学的相互作用(必要に応じて)

    📁 4.3 薬物動態試験報告(Pharmacokinetics)

    セクション内容
    4.3.1吸収(Absorption)試験
    4.3.2分布(Distribution)試験
    4.3.3代謝(Metabolism)試験
    4.3.4排泄(Excretion)試験
    4.3.5薬物相互作用(非臨床PKでのDDI)
    4.3.6その他(例:タンパク結合、血液脳関門透過性など)

    📁 4.4 毒性試験報告(Toxicology)

    セクション内容
    4.4.1単回投与毒性試験(急性毒性)
    4.4.2反復投与毒性試験(サブアキュート・サブクロニック)
    4.4.3生殖発生毒性試験(DART)
    4.4.4局所刺激性・感作性試験
    4.4.5遺伝毒性試験(Ames試験、染色体異常など)
    4.4.6発がん性試験(長期毒性)
    4.4.7毒性薬物動態(Toxicokinetics)
    4.4.8その他(免疫毒性、光毒性、小児毒性など)

    🧭 構成図(簡略イメージ)

    sqlコピーする編集するModule 4: Nonclinical Study Reports
    ├── 4.1 Table of Contents
    ├── 4.2 Pharmacology
    │   ├── 4.2.1 Primary
    │   ├── 4.2.2 Secondary
    │   └── 4.2.3 Safety
    ├── 4.3 Pharmacokinetics
    │   ├── 4.3.1 Absorption
    │   ├── 4.3.2 Distribution
    │   ├── 4.3.3 Metabolism
    │   └── 4.3.4 Excretion
    └── 4.4 Toxicology
        ├── 4.4.1 Acute
        ├── 4.4.2 Repeat dose
        ├── 4.4.3 Reproductive
        ├── 4.4.5 Genotoxicity
        └── 4.4.6 Carcinogenicity
    

    📌 Module 4のポイント

    • 実際の**試験報告書(Study Reports)**を収載するモジュール
    • 試験はGLP準拠で実施されている必要がある(日本では厚労省指針対応)
    • Module 2(サマリー)と内容が対応している必要あり(例:2.6と4)

    Module 5の構成

    CTDのModule 5は、**臨床試験データ(Clinical Study Reports)**に関する情報をまとめるパートであり、医薬品の有効性と安全性の科学的根拠を示す最も重要なモジュールの一つです。


    🔹 CTD Module 5 の全体構成

    Module 5は、以下のように整理されています:

    sqlコピーする編集するModule 5: Clinical Study Reports
    ├── 5.1 目次(Table of Contents)
    ├── 5.2 特別な種類の臨床報告書
    ├── 5.3 個別の臨床試験報告書
    ├── 5.4 他の臨床情報(文献など)
    ├── 5.5 臨床試験の一覧表(目録)
    

    📁 5.1 目次(Table of Contents)

    • Module 5 全体の構成を示す目次(セクションと文書タイトル)

    📁 5.2 特別な種類の臨床報告書(Special Clinical Reports)

    サブセクション内容(例)
    5.2.1ヒト薬物動態に関する報告書(例:相互作用、代謝プロファイル)
    5.2.2先行使用経験(例:治験外使用、同種薬の臨床経験)
    5.2.3コンパッショネート使用、同種薬の実地使用データなど(任意)

    📁 5.3 個別の臨床試験報告書(Clinical Study Reports)

    このセクションが最も重要で、以下のように分類されます:

    サブセクション内容
    5.3.1生物薬剤学試験・関連試験
    (BA/BE試験、食事影響試験、溶出性試験)
    5.3.2臨床薬理試験(フェーズ1)
    (薬物動態、薬力学、初期安全性)
    5.3.3治療的確認試験(フェーズ2・3)
    主要な有効性・安全性試験報告
    5.3.4長期使用試験、安全性延長試験など
    追加的なエビデンス提供
    5.3.5探索的臨床試験(フェーズ0〜1)
    予備的な試験データ(任意)

    📁 5.4 他の臨床情報(Literature, Reports)

    • 発表済み文献、他社データ、公開情報など
    • 引用文献のPDFなども含む

    📁 5.5 臨床試験の一覧(Tabular Listing)

    • Module 5 に含まれるすべての臨床試験を表形式で一覧化
      • 試験番号、対象集団、デザイン、主要評価項目など

    🧭 モジュール構成図(簡略)

    sqlコピーする編集するModule 5: Clinical Study Reports
    ├── 5.1 目次
    ├── 5.2 特殊臨床データ
    ├── 5.3 試験報告書
    │   ├── 5.3.1 BA/BE試験
    │   ├── 5.3.2 臨床薬理(P1)
    │   ├── 5.3.3 有効性確認(P2・P3)
    │   ├── 5.3.4 長期使用・拡張試験
    │   └── 5.3.5 探索的試験
    ├── 5.4 文献・他の資料
    └── 5.5 試験一覧表
    

    📌 Module 5のポイント

    • 提出データ量が非常に多くなるモジュール
    • 多くの報告書が**ICH E3(臨床試験報告書構成)**に準拠して作成される必要あり
    • Module 2.7(臨床サマリー)と一貫性がとれていることが重要
    • 原則、GCP準拠試験である必要あり(PMDAやFDAで査察対象となる)

    🔍 よくある資料の例

    • 治験報告書(CSR)
    • BE試験報告書(Q8対応)
    • PK試験報告書(集団PK含む)
    • 安全性統合報告(ISS)
    • 有効性統合報告(ISE)

    ✅ ① CSR(Clinical Study Report)テンプレート概要

    (ICH E3ガイドライン準拠)

    markdownコピーする編集する1. タイトルページ  
    2. 概要(Synopsis)  
    3. 目次(Table of Contents)  
    4. 倫理的配慮  
    5. 研究目的  
    6. 試験の設計  
    7. 対象被験者の選択(インクルージョン/エクスクルージョン)  
    8. 治療の詳細(用量、スケジュール)  
    9. 有効性評価の方法と結果  
    10. 安全性評価の方法と結果  
    11. 統計的手法と解析結果  
    12. 試験中止・逸脱・欠測の説明  
    13. 結論と解釈  
    14. 付録(例:CRF、試験薬ロット情報、検査所一覧など)
    

    📝 補足:

    • 英語で作成するのが一般的(日本語版をPMDAに添付する場合あり)
    • 試験ごとに一冊ずつ作成されます

    ✅ ② Module 5 作成時の注意点一覧

    ポイント説明
    1. 試験の分類を正しく行うことフェーズ分類(1, 2, 3)や試験目的(BA/BE、安全性拡張など)に基づいて適切なセクション(5.3.x)へ配置
    2. CSRはICH E3準拠で記載一貫した構成で審査官の読みやすさを確保
    3. 各試験の概要はModule 2.7と整合させることデータの整合性が重要視されます(例:試験結果が一致しているか)
    4. タイトルページに試験番号・日付を明記トレーサビリティ確保のために統一フォーマットを徹底
    5. 付録を別ファイルとして提出する場合は参照リンクを明記eCTD形式ではファイル間リンクが審査効率に関与します
    6. 文献(5.4)とCSR(5.3)の重複に注意重複資料を避け、資料の位置づけを明確に

    ✅ ③ 臨床試験リスト(5.5)作成例

    試験番号試験名フェーズデザイン被験者数主評価項目CSRファイル名
    ABC-101第1相 単回投与PK試験Phase 1無作為化、単盲検40人Cmax, AUC5.3.2_ABC-101.pdf
    ABC-202第2相 有効性探索試験Phase 2無作為化、プラセボ対照80人減少率(%)5.3.3_ABC-202.pdf
    ABC-301第3相 確認試験Phase 3無作為化、二重盲検400人寛解率、安全性5.3.3_ABC-301.pdf
    ABC-BE1生物学的同等性試験BA/BEクロスオーバー24人Tmax, AUC, Cmax5.3.1_ABC-BE1.pdf

    📝 補足:

    • ExcelやWordで一覧を作成することが多く、eCTDでは5.5フォルダに格納
    • 一覧には試験の意義やファイル名も含めるとわかりやすいです

    編集履歴

    2025/05/06 Mrはりきり

  • ICH Qシリーズはいくつあるのかな? [2025/05/06]

    ICH Qシリーズはいくつあるのかな? [2025/05/06]

    ICH Qシリーズ 一覧表(Q1〜Q14)

    番号タイトル概要(簡略)
    Q1A(R2)安定性試験:新規医薬品および新規原薬医薬品および原薬の安定性試験の基本的ガイドライン(温度、湿度などの条件)
    Q1B光安定性試験光に対する医薬品の安定性評価
    Q1C安定性試験:新しい剤形新規製剤における安定性試験の追加的ガイドライン
    Q1Dブリッジング試験安定性データの変換・補完に関する指針
    Q1E安定性データの評価安定性データの解析・保存期間の決定
    Q1F気候区分IVにおける安定性試験熱帯地域(高温多湿)での安定性試験の指針
    Q2(R1)分析法バリデーション定量法・確認法などの分析法のバリデーション指針
    Q3A(R2)不純物:新規原薬原薬に含まれる不純物の管理(有機不純物など)
    Q3B(R2)不純物:新製剤製剤中の不純物に関する指針
    Q3C(R8)不純物:残留溶媒製造に使われた溶媒の残留に関する許容基準と管理
    Q3D(R2)不純物:金属元素金属不純物のリスク評価と限度設定
    Q4薬局方用語の調和各国薬局方における用語と試験法の調和(→Q4Bは具体試験法)
    Q4B承認済み薬局方試験法の調和USP、Ph.Eur、JPなどの薬局方試験法の調和と互換性の評価
    Q5A(R2)ウイルス安全性評価(バイオ製品)バイオ製品のウイルス除去/不活化の評価と管理
    Q5B発現系の特性評価遺伝子発現系(宿主細胞など)の特性評価
    Q5C安定性試験(バイオ製品)バイオ製品特有の安定性評価
    Q5D細胞株の特性評価宿主細胞株の起源と特性の文書化
    Q6A規格と試験法:化学医薬品化学合成品の規格設定と試験法(例:純度、含量)
    Q6B規格と試験法:バイオ製品バイオ医薬品の品質評価項目と基準
    Q7GMP(原薬)原薬(原材料を含む)のGMP(製造管理と品質管理)基準
    Q8(R2)医薬品開発(製剤設計)品質設計(QbD)を取り入れた製品開発アプローチ
    Q9品質リスクマネジメント品質に関するリスクの特定・評価・制御方法論
    Q10医薬品品質システム製品ライフサイクルを通じた品質管理システムの枠組み
    Q11原薬の開発と製造化学的またはバイオ由来の原薬の開発・製造戦略
    Q12製品ライフサイクルマネジメント製造・品質の変更管理とその事前承認・報告要件
    Q13連続生産連続生産方式に関する技術的・品質的なガイドライン
    Q14分析法の開発新たに開発される分析法の開発設計とバリデーション(Q2と連携)

    🧭 ICH Qの補足ポイント

    • Q8〜Q10は「ICH Quality by Design(QbD)三部作」として有名。
    • Q12, Q13, Q14は近年の新技術やライフサイクル管理に対応。
    • Q3A〜Q3Dの「不純物シリーズ」は非常に重要な品質管理指針。

    🔹 ICH Qガイドラインのカテゴリ別分類

    分類カテゴリ該当ガイドライン内容概要
    ① 安定性試験Q1A(R2)〜Q1F
    Q5C
    原薬・製剤・バイオ製品の安定性(温度、湿度、光、保存期間)評価のためのガイドライン
    ② 不純物関連Q3A(R2)〜Q3D(R2)原薬・製剤・残留溶媒・金属元素など、医薬品に含まれる不純物の管理と限度設定
    ③ 分析法関連Q2(R1)
    Q14
    分析法のバリデーション(Q2)、および開発設計(Q14、Q2と補完関係)
    ④ 規格と試験法(製剤品質基準)Q6A(化学)
    Q6B(バイオ)
    医薬品の規格(純度、含量、特性など)の設定方法と試験法
    ⑤ バイオ製品関連Q5A(R2)〜Q5D
    Q6B
    バイオ医薬品に特化した品質評価:ウイルス不活化、細胞株評価、安定性など
    ⑥ 原薬関連(開発・GMP)Q7(GMP)
    Q11(開発と製造)
    原薬に関するGMP(Q7)と開発製造プロセスの設計(Q11)
    ⑦ 薬局方・用語調和Q4, Q4B薬局方試験法や用語の国際的調和(JP, USP, Ph.Eur)
    ⑧ 品質システム・リスク管理・QbDQ8(R2)(製品開発)
    Q9(リスク管理)
    Q10(品質システム)
    Quality by Designの基本概念、リスク評価、品質システム全体
    ⑨ 製品ライフサイクル・継続的改良Q12(変更管理)
    Q13(連続生産)
    製品の市販後変更管理(CMC変更など)や連続生産方式に関するガイドライン

    🧭 カテゴリ別ガイドライン一覧(簡易)

    カテゴリガイドライン
    安定性Q1A〜F, Q5C
    不純物Q3A〜D
    分析法Q2, Q14
    規格・試験法Q6A, Q6B
    バイオ製品Q5A〜D, Q6B
    原薬Q7, Q11
    薬局方Q4, Q4B
    品質システム・QbDQ8, Q9, Q10
    ライフサイクルQ12, Q13

    今後の改定などの予定

    ​ICH(International Council for Harmonisation of Technical Requirements for Pharmaceuticals for Human Use)は、医薬品の品質に関するガイドライン(Qシリーズ)を継続的に見直し、必要に応じて新しいガイドラインの策定や既存ガイドラインの改訂を行っています。​

    今後のICH Qシリーズの拡充予定についてのポイント:

    1. 新しいガイドラインの検討
      • ICHのQuality Discussion Group(QDG)は、品質に関する新しいトピックの検討を進めています。​www.slideshare.net+3ispe.org+3Default+3
      • 2021年の報告では、安定性試験(Q1シリーズ)や規格設定(Q6シリーズ)のガイドラインの近代化が優先事項として挙げられています。 ​database.ich.org
    2. 既存ガイドラインの改訂
      • 近年、いくつかの既存ガイドラインが改訂されています。例えば、分析法バリデーションに関するQ2ガイドラインは、技術の進歩に対応するために改訂が行われました。 ​
    3. 新技術や新治療法への対応
      • 連続生産(Continuous Manufacturing)に関するQ13ガイドラインが策定され、製造技術の革新に対応しています。 ​
      • また、オリゴヌクレオチド医薬品などの新しい治療法に対応するガイドラインの必要性も議論されています。 ​Home

    これらの動向から、ICH Qシリーズは今後も医薬品の品質に関する新しい課題や技術革新に対応するため、さらなる拡充や改訂が行われることが予想されます。

    編集履歴

    2025/05/06 Mrはりきり

  • ICH Sシリーズは何番まであるのかな? [2025/05/06]

    ICH Sシリーズは何番まであるのかな? [2025/05/06]

    ICH Sシリーズ

    ICHのSシリーズ(Safety:安全性)ガイドラインは、S1からS13まで存在します。枝番も含めると17あります.以下に、各ガイドラインの番号、タイトル、および概要をまとめます。​

    番号タイトル概要
    S1A医薬品の発がん性試験の必要性に関するガイドライン医薬品の発がん性試験を実施すべき条件を定義し、不必要な動物試験を避けることを目的としています。
    S1B医薬品の発がん性試験に関するガイドライン発がん性試験の実施方法や代替試験法についての指針を提供し、ヒトへのリスク評価を支援します。
    S1C(R2)医薬品の発がん性試験における用量設定に関するガイドライン発がん性試験における高用量の選択基準を示し、試験デザインの最適化を図ります。
    S2(R1)ヒト用医薬品の遺伝毒性試験およびデータ解釈に関するガイドライン遺伝毒性試験の標準的なバッテリーとデータ解釈の指針を提供し、遺伝毒性リスクの評価を支援します。
    S3A毒性試験における全身曝露の評価:トキシコキネティクスに関するガイドライン毒性試験における全身曝露の評価方法を示し、トキシコキネティクスの重要性を強調しています。
    S3B繰り返し投与組織分布試験に関するガイドライン繰り返し投与後の組織分布試験の必要性と実施方法についての指針を提供します。
    S4動物における慢性毒性試験の期間に関するガイドライン齧歯類および非齧歯類の慢性毒性試験の適切な期間を定め、試験デザインの標準化を図ります。
    S5(R3)ヒト用医薬品の生殖および発生毒性の検出に関するガイドライン生殖および発生毒性試験の設計、実施、データ解釈に関する包括的な指針を提供します。
    S6(R1)バイオテクノロジー応用医薬品の非臨床安全性評価に関するガイドラインバイオテクノロジー由来の医薬品に特有の非臨床安全性試験の要件と方法論を示しています。
    S7Aヒト用医薬品の安全性薬理試験に関するガイドライン安全性薬理試験の一般的な考え方と実施方法についての指針を提供し、薬理学的リスクの評価を支援します。
    S7Bヒト用医薬品によるQT間隔延長の可能性に関する非臨床評価ガイドライン医薬品がQT間隔を延長させる可能性を非臨床試験で評価するための指針を提供します。
    S8免疫毒性試験に関するガイドライン免疫系への影響を評価するための試験デザインと実施方法についての指針を示しています。
    S9抗がん剤の非臨床評価に関するガイドライン抗がん剤特有の非臨床試験の要件と実施方法についての指針を提供します。
    S10光安全性評価に関するガイドライン医薬品の光毒性リスクを評価するための試験方法とデータ解釈の指針を示しています。
    S11小児医薬品の非臨床安全性試験に関するガイドライン小児向け医薬品の非臨床安全性試験の設計と実施に関する特有の考慮事項を提供します。
    S12遺伝子治療製品の非臨床バイオディストリビューションに関するガイドライン遺伝子治療製品の体内分布を評価するための非臨床試験の考慮事項を示しています。
    S13オリゴヌクレオチド系治療薬の非臨床安全性試験に関するガイドラインオリゴヌクレオチドを基盤とする治療薬の非臨床安全性試験の設計と実施に関する指針を提供します。

    これらのガイドラインは、医薬品の安全性評価における国際的な調和を目的としており、各ガイドラインの詳細や最新情報については、ICHの公式ウェブサイトをご参照ください。


    ICH Sシリーズ(S1〜S13)の分類一覧

    分類カテゴリ該当ガイドライン主な内容(簡略)
    ① 発がん性・遺伝毒性評価S1A:発がん性試験の必要性
    S1B:発がん性試験の設計
    S1C(R2):発がん性試験の用量設定
    S2(R1):遺伝毒性試験と評価
    ヒトへの発がん・遺伝毒性リスクの評価に関する指針(試験の必要性・設計・評価方法など)
    ② 毒性試験の設計・評価S3A:毒性試験における曝露評価(トキシコキネティクス)
    S3B:組織分布試験
    S4:慢性毒性試験の期間
    S5(R3):生殖・発生毒性試験
    毒性試験の実施方法、試験期間、用量設定、TK、組織分布、再生産毒性などの評価に関する指針
    ③ 特定医薬品・技術に対する非臨床評価S6(R1):バイオ医薬品
    S9:抗がん剤
    S13:オリゴヌクレオチド医薬品
    特定の医薬品(バイオ医薬、がん治療薬、核酸医薬)に適した非臨床安全性試験の指針
    ④ 安全性薬理・心毒性評価S7A:安全性薬理試験の原則
    S7B:QT延長の非臨床評価
    主要臓器(心血管、中枢など)への影響を評価する薬理試験や心毒性(QT延長)評価の指針
    ⑤ その他特殊評価領域S8:免疫毒性
    S10:光毒性(光安全性)
    S11:小児向け非臨床試験
    S12:遺伝子治療製品の体内分布
    特殊毒性領域(免疫、光、遺伝子治療、小児医薬品)に関する非臨床安全性評価の指針

    📝 一覧で見たい方へ(ガイドライン別分類表)

    ガイドライン分類カテゴリ内容概要(簡略)
    S1A発がん性評価発がん性試験の要否判断
    S1B発がん性評価試験方法の選択(1年間試験 vs 2年間試験など)
    S1C(R2)発がん性評価発がん性試験の用量設定原則
    S2(R1)遺伝毒性評価試験バッテリー・解釈の標準化
    S3ATK評価トキシコキネティクス(毒性試験での曝露評価)
    S3B分布評価組織分布試験(繰り返し投与後)
    S4慢性毒性試験齧歯類・非齧歯類の試験期間標準
    S5(R3)生殖毒性評価発生毒性、生殖毒性の設計と評価
    S6(R1)バイオ医薬品バイオ製剤の非臨床評価指針
    S7A安全性薬理一般的な薬理試験(循環器、中枢、呼吸など)
    S7BQT評価QT間隔延長の非臨床評価(心毒性)
    S8免疫毒性免疫系への毒性評価指針
    S9抗がん剤抗がん剤特有の非臨床安全性試験の方針
    S10光毒性光安全性評価の試験と解釈
    S11小児評価小児医薬品の非臨床評価(成長・発達等)
    S12遺伝子治療遺伝子治療製品のバイオディストリビューション試験
    S13オリゴ系医薬品オリゴヌクレオチド医薬品の安全性試験

    🧭 分類まとめ

    分類カテゴリ該当ガイドライン
    発がん性・遺伝毒性S1A, S1B, S1C, S2
    一般毒性試験・評価S3A, S3B, S4, S5
    特定医薬品の評価S6, S9, S13
    安全性薬理S7A, S7B
    特殊領域(免疫、光、小児、遺伝子治療)S8, S10, S11, S12

    編集履歴

    2025/05/6 Mrはりきり with ChatGPT