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  • [Synology] Synology Routeに有線接続されたネットワーク機器のウェークアップ [2022/12/11]

    [Synology] Synology Routeに有線接続されたネットワーク機器のウェークアップ [2022/12/11]

    はじめに

    SynologyのDS Routerと言うアプリ(Apple App Store)を使えば,ルーター (RT2600ac, RT6600ax)につながった有線接続のネットワークデバイスをWake Upすることが簡単にできます。

    DS ROUTER

    iPhoneを使っているなら,Apple StoreからDS Routerをインストールすると,以下の図に示したような操作により,Wake Up機能「Wake-on-Lan」を使用できます.

    操作概要

    1. DS Routerのインストール
    2. 有線接続のデバイスをWake Upするこができる
    3. デバイスを登録する
    4. 登録したデバイスをDS Routerから起動させる
    起動画面
    下のメニューからデバイスを見る
    設定メニュー画面
    設定メニューにあるWake-on-Lan画面
    デバイスを登録

    編集履歴

    2022/12/11 Mr.Harikir

  • [Bio-FAQ] タンパク質とは何ですか?[2022/11/16]

    [Bio-FAQ] タンパク質とは何ですか?[2022/11/16]

    Q : タンパク質とは何ですか?

    A : タンパク質とは、ヒトや動物、その他の生体内における何がしかの機能を持った最終的な機能性物資であと定義することができます。タンパク質は、アミノ酸で作られています。脂質、炭水化物とは異なる生体内の成分です。タンパク質の持つ機能を医薬品としたものが、バイオロジクスです。タンパク質の設計図は、メッセンジャーRNA (mRNA)です。mRNAはDNAを鋳型としてコビーされます。DNAは、細胞の核に保存されています。

  • [Bio-FAQ] タンパク質精製用のLab(実験室)の準備について教えてください[2022/11/16]

    [Bio-FAQ] タンパク質精製用のLab(実験室)の準備について教えてください[2022/11/16]

    Q : タンパク質精製用のLab(実験室)の準備について教えてください

    A : 目的のタンパク質の生産がどの細胞であるか,そのタンパク質は分泌系か否か,などにより準備する装置は異なってくる.

    フロー

    • 生産系 : 培養装置
      • 動物細胞 : 動物細胞用培養装置
      • 大腸菌 : Fermenter
      • 酵母 : Fermetner
    • 回収
      • 動物細胞,酵母では目的物は分泌されるため遠心機で培養上清を分離回収する
      • 大腸菌では,目的物はInclusion Body (IB),すなわち不溶性画分として産生されるため,遠心機に加えて細胞破砕装置が必要となる
    • 途中保管用の冷凍庫 : -20℃は凍っているとは言えない.タンパク質溶液を凍結して安定的に保管することはできない.できれば,-80℃冷凍庫がベスト.
      • できれば,-80℃冷凍庫
      • なければ,-40℃冷凍庫
      • それでも難しい場合は,安価な-20℃以下の冷蔵庫
    • Refoldingは必要か : 目的物がIBとして得られる場合,タンパク変性材,例えば尿素,塩酸グアニジンで可溶化し,さらに,アミノ酸組成にシステインを含む場合は,還元剤である2-Mercaptoethanolや酸化剤であるシスタミン塩酸塩あるいは金属塩を使用して分子内SS結合を正しく作ってやる必要がある.
      • 希釈法 : Refolding法としては一般的方法.10倍希釈に対応する容器が必要である.
      • カラム法 : カラムに目的物を結合させた状態で,Refolding 試薬であるたんぱく変性材などを取り除き,その後,カラムから抽出する方法.目的タンパク質が結合できるレジンとその量,および必要なサイズのカラムが必要である.
    • カラム精製: 使用するバッファは,できるだけStock Solutionとして用意する.
      • カラムサイズ (0.1mL~100mL)
      • Stepwise (max: 6CV) or Gradient
      • Resinの種類
      • カラム精製の順序
      • カラム再生
        • 0.1N NaOH, 6M GuHCl, 1% Acetic Acid
      • カラム保存
        • 3M NaCL
        • 次回の検討に使用するまで5℃保管 : 冷蔵庫
    • 膜処理
      • 濃縮 : タンパク質の濃縮し水分をろ過液として分離することで,体積を少なくする
      • バッファ組成交換 : 濃縮により減少した体積分を交換したいバッファで補充してやると組成が置換される.何度も行うことで目的のバッファ組成に変更できる.
      • 膜分画
        • MWCO値 : 目的の分子量(MW)を目安に適当なMWCO値の膜を選択する.
        • メーカーにより性能が異なる : メーカーによってMWCO値と性能は異なるため,実際の目的タンパク質で確認する必要がある.
        • バッファ組成ごとに性能が異なる : 伝導度,塩の種類,pHとタンパク質の物性の組み合わせにより,そのタンパク質の立体構造や表面電荷が変化することで,タンパク質の大きさとしての「膨らみ具合」,「粘度」や膜との親和性に違いが生じる.その結果,処理時間の変化,ろ過液への漏れにつながる.
    • Endotoxin除去
      • 混入リスクの低減
      • シンプルな配管
      • バッファ調製用の水
      • 限外ろ過膜による分子量カット

    材料

    • カラム : ディスポカラム(Endotoxin混入対策)
      • 0.1mLカラム : 市販のスピンカラムの中身を抜いて利用
      • 0.5mLカラム : PD-10 Emptyカラム
      • 5.0mLカラム : Millipore C10/Millipreの中身を抜いて利用
      • 50mLカラム : BioRad Econocolumn/5cmφ
        • 送液ポンプ : MasterFlex Pump
    • 限外濾過膜
      • 材質
        • 強度はPES, 低吸着はセルロース系
      • MWCO
        • 5kDa
        • 10kDa: 一般的
        • 30kDa: Albumin, IgG
        • 50kDa
        • 100kDa: 低分子量タンパク質のろ過によるEndotoxin除去
        • 1,000kDa: 清澄ろ過
      • 製品
        • VIVASPIN
        • VIVACELL
        • VIVAFLOW 50 , 200
          • 送液ポンプ : MasterFlex Pump
      • 再生
        • 6M GuHCl→0.1N NaOH→water
      • 保管
        • 3M NaCl
    • 分析装置
      • RP-HPLC
      • SDS-PAGE分析装置
      • ゲル振とう器
      • 分光光度計
      • 液体クロマトグラフィー装置(AKTA)
      • TFF System

    ストックバッファー

    • 3M NaCl (希釈して使用)
      • 0.15M NaCl (Saline) dilution by water
      • 0.3M NaCl
      • 0.5M NaCl
    • 6M GdmCl
    • 8M Urea
    • 1M Imidazole
      • 溶解時pH8
    • 1M Tris-HCl (pH7.5), 1M Tris-HCl(pH8.0)
      • 25mM Tris-HCl (dilution by water)
    • 1M Arginine, 0.25M Tris (HCl) pH9
    • 33mM Acetic Acid (pH3程度)
    • 0.1N NaOH

    精製検討の実際

    • 分析法
      • SDS-PAGE: SS結合の開裂の問題
        • 中性pHのSDS-PAGE (Bis-Tris)
        • 通常のアルカリ性のSDS-PAGE
      • BlueNativePAGE
        • 標準のサンプルバッファー
        • 1M Tris-HCl (pH7.5)
    • モニタリング
      • RP-HPLC
        • 分析時間: 5分
        • A220nm
        • PolymerLaboratorys, A4000
        • A buffer: 0.1% TFA
        • B buffer: 90% Acetonitrile, 0.1% TFA
    • スモールスケール検討
    • クロマト
    • 膜分画
      • MWCOによる分画では、バッファ組成、遠心G、クロスフロー流速とTMPにより性能が異なる
    • 沈殿法
    • Refolding
    • サンプルの状態の目視観察
      • 泡立ち
        • タンパク質濃度の推定
        • 試験管を激しく振ったりする
        • 色は不純物、タンパク質との分離の具合
      • 表面張力
        • タンパク質濃度、核酸、糖

    Eco-Study

    • 基本的は、Stepwiseによるカラム実験とRP-HPLC分析を同時並行して回し、サンプルが整えばSDS-PAGE分析に投入する。これをシームレスに慌ただしく実行する
    • マルエム・チュープSS14 (5ml)に充填カラム(0.5m)を載せる
    • Stepwiseで、サンプルアプライ(好きなだけ/3mL/tube)、バッファ(3mL)添加毎にチューブを交換しフラクションを回収(3mL/tube)
    • 得られたフラクションはその都度、次のバッファー(3mL)をカラムに載せたら、即、RP-HPLC システムに持って行き、オートサンプラーに載せ、すぐに実験室に戻る。このサイクルを回す
    • バッファ組成は、実験の前に予め定めているが、RP-HPLCの結果も同時に確認しながら、次のカラム条件のアイデアを考え、臨機応変にバッファー組成の追加、変更を試す
    • ある程度サンプルが揃えば、SDS-PAGEを同時並行的に実施する
    • リアルタイムなバッファ調整のコツ
      • 充填カラムに載せるバッファ組成の変更を思い付いたとき、素早くバッファを作る。それには、複数のストックバッファとピペットを準備しておく。
      • 3M NaClは用意している。0.15M NaClを作りたい時、20倍希釈すればいい。3mLを調製するには、1/10量は、0.3mL, 1/20量は、その半分(0.15mL)なので、tubeに3mLのwaterをとり、0.15mLを抜き取って、3mM NaClを0.15mL添加すれば良い。これを全量、充填カラムに載せる。
    
    
  • [Bio-FAQ] タンパク質濃度はどうやって求めますか?[2022/11/16]

    [Bio-FAQ] タンパク質濃度はどうやって求めますか?[2022/11/16]

    Q : タンパク質濃度はどうやって求めますか?

    A : タンパク質はアミノ基をもっているので,その特性,すなわちA280nmに高い紫外線波長の吸収を持つことを利用してタンパク質の濃度を求めます.

    最も簡単な方法は,分光高度計を用いた方法です.そのほか,高感度測定法として「ローリー法」などがあります.化学反応により発色させてから,その色を同様に分光高度計で測定するため,高感度となります.

    分光高度計の測定波長A280nmを用いた測定方法については,以下のリンクを参照できます.

    1. OD測定 (A280nm)
    2. ローリー法
    3. RP-HPLC法 (目的タンパク質を逆相(RP)カラムで分離し,そのピーク面積 (一般的な波長はA220nm)を標準タンパク質と比較して求める.不純物が含まれていても目的のタンパク質のみの濃度を求めることができる.

    「タンパク質濃度 測定」に関する検索結果を見る

  • [Bio-FAQ] 核酸とは何ですか?[2022/11/16]

    [Bio-FAQ] 核酸とは何ですか?[2022/11/16]

    Q : 核酸とは何ですか?

    A : タンパク質精製における核酸は不純物に他ならない。UV測定においては、A260nmに最大吸収するため、A260とA280の比で核酸の除去状況をある程度判断することができる。遺伝子組換えCHO細胞で抗体を産生させた場合、細胞由来の核酸が不純物として混入してくる。これをHost Cell DNAという。しかし、核酸を医薬品するものがある。核酸医薬においては主成分となるが、目的の核酸でない核酸は、もちろん不純物である。タンパク質の精製において、サンプルに核酸が多く含まれていると、酸性pHにすることで濁りが生じる現象を利用して核酸の混入程度を定性的に確認できる。

  • [Bio-FAQ] タンパク質の精製を始める前に、そのタンパク質についてよく考える必要があるのですか?[2022/11/16]

    [Bio-FAQ] タンパク質の精製を始める前に、そのタンパク質についてよく考える必要があるのですか?[2022/11/16]

    Q : タンパク質の精製を始める前に、そのタンパク質についてよく考える必要があるのですか?

    A : まず、精製品として取得したいタンパク質を精製するには、そのタンパク質自体の情報を理解する必要があります。分子量、アミノ酸配列、精製機材としてのレジンとして特異的なレジンがあるか、そして、3D立体構造を知ることは、精製に関わる挙動をイマジネーションすることができます。

    • 分子量
    • アミノ酸配列情報
    • 特異的な精製は可能か
    • 3D立体構造

    分子量はどれくらいか

    精製しようとしているタンパク質の物性について知ることから始めます。

    100kDaを超えると大きい分子と認識します。もしもRefoldingが必要な場合、このような高分子でのRefoldingは期待薄です。できたとしても、その歩留まりは非常に低いはずです。

    Refoldingが可能なタンパク質の分子量は、一般的に30kDa以下です。それ以上になると、分子量の増加とともにRefolding効率が低下してきます。

    アミノ酸配列情報

    等電点はどれくらいか

    イオン交換体の精製を考える場合に、その等電点を知ることは、陰イオン交換体を使用できるのか、陽イオン交換体を使用できるのか、まずは、大雑把に判断するために必要な情報です。

    ウイルスや核酸は、負電荷が強いので、陰イオン交換体による吸着/溶出法が使用できます。IgGの場合、そのpIは、中性から塩基性であることが多いので、その場合には、その抗体のpIを超えないpHのバッファー組成で、陰イオン交換クロマトグラフィを実施できます。IgGはパススルーしますが、その他、pIが低い不純物質は、吸着するので精製されるわけです。

    疎水性はどれくらいか

    分子量が大きくなるにつれて、疎水性は一般的に高くなります。大きな分子であれば疏水クロマトが使用できるでしょう。IgGの分子量は、150kDaなので、疎水クロマトが使用できます。

    疎水性が強ければ、塩析による沈殿化も容易です。容易ということは、沈殿化によるロスに注意を払う必要もあるということです。

    ただ、疎水クロマトでは、疎水レジンであっても吸着容量がイオン交換クロマトグラフィと比較して低くなるし、高分子であるほど吸着容量は低下することを考慮する必要があります。

    特異的な精製は使用可能か

    アフィニティ精製

    抗体の精製のようにProtein Aレジンによる精製が可能なら使用すれば、初期精製の苦労を回避できます。文明の力は使いましょう。そのために、試薬メーカーが開発してくれています。

    AAVのアフィニティ・レジンも開発されています。使用しない手はないでしょう。

    血液凝固系のタンパク質は、もっぱらヘパリン親和性を持っています。ヘパリン・レジンを使えるかも知れません。

    精製タグによる精製

    ラボでの精製をしやすくするために、N末またはC末にHistidine x 6を付加して、Niカラムで精製が可能にデザインすることがあります。Imidazoleの濃度で溶出できますが、おそらくHistidineでも溶出は可能なはずです。一般的には、Histidineで溶出することはないようです。私は、見たことがありません。

    最適なImidazole濃度は、必要十分な濃度を知ることが重要です。薄すぎると回収率が低下し、高すぎると不純物が多くなりがちです。ただし、この工程は、キャプチャリングなので、後の精製工程の能力が高ければ、Imidazole濃度については、それほど厳密な設定は必要ないでしょう。

    編集履歴

    2020/11/22 Harikiri(Mr) 2021/05/02

  • [Bio-FAQ] タンパク質の沈澱化による精製とは? [2022/11/16]

    [Bio-FAQ] タンパク質の沈澱化による精製とは? [2022/11/16]

    Q : タンパク質の沈澱化による精製とは?

    A : タンパク質の疎水性(そすいせい)という性質を利用して、添加剤の種類と濃度、およびpHを調整することで、沈殿になるものと上清に可溶性として残るものとに分離することで、目的タンパク質の純度を高める精製の手法です。

    ただし、分離能力はそれほど高くありません。

    以下の基礎知識を活用します。

    • 溶液のpHを下げると疎水性が高まる
    • NaClやクエン酸Naなど、塩濃度を高めると疎水性が高まる
    • ロダン酸Na、尿素、グアニジンなどを添加する疎水性は低下する

    血漿タンパク質を,この沈殿法で精製できます.一般的には,以下のような条件で沈殿化させて濃縮精製が可能です.

    IgGの場合,33%飽和硫酸アンモニウムで沈殿化させて,遠心分離機で沈殿画分を取得します.

  • [Bio-FAQ] バイオロジクスにおけるイオン交換クロマトの意義は? [2022/11/16]

    [Bio-FAQ] バイオロジクスにおけるイオン交換クロマトの意義は? [2022/11/16]

    Q : バイオロジクスにおけるイオン交換クロマトとの意義は?

    A : イオン交換クロマトグラフィは、タンパク質の精製の基本です。特に陰イオン交換クロマトグラフィでは、発熱性物質(endotoxin)やウイルスの吸着除去に効果的です.抗体医薬品では、重合体(aggregates)の低減化にも用いられます。

  • [Bio-FAQ] Refoldingとはなんですか? [2022/11/16]

    [Bio-FAQ] Refoldingとはなんですか? [2022/11/16]

    Refoldingは、大腸菌によるバイオロジクス製造に欠かせない技術です.

    大腸菌でタンパク質を発言させると,そのタンパク質は,正常な立体構造にならないことがほとんどです.大腸菌は,タンパク質のFolding能力が低いためです.

    タンパク質のRefolding技術は、組換え大腸菌(E.coli)を生産宿主として使用する場合、必須の技術となります。

    大腸菌の菌体内で合成されたタンパク質は、動物細胞の場合のように、フォールディングがうまく行きません。立体構造がネイティブな構造になり難いのです。フォールディングの容易性は、分子量の大きさと、ほとんどとレイドオフの関係にあります。大きな分子量のタンパク質であるほどフォールディングがうまく行かず、立体構造があるべき姿にならないという、折り畳みのミスが各所で生じます。それは、それぞれのタンパク質ドメインによる相互干渉によるものと考えられますが、SS結合のミス結合も同時に起きやすいことも大きくてな理由の一つです。

    フォールディングのステップ

    タンパク質のフォールディングにおいて、まず重要なことは、分子内のSS結合は、立体構造が安定してから、最後に結ばれるのが正しい順序です。例えば、早々に、明後日(あさって)のペアでのシステイン同士が結合してSS結合を形成してしまうと、それは、もう正しい立体構造にはなり得ません。最後の最後に正しい立体構造になってから、その後に隣り合うシステイン同士がSS結合を形成することで、タンパク質は安定な物質になります。

  • [用語] payload [2022/11/14]

    [用語] payload [2022/11/14]

    payload

    payload; バイオロジカル分野,標的の組織に運びたい物質のこと。

    編集履歴
    2022/11/16 Mr.Harikir