ブログ

  • [WP] Mrはりきりのサイト.あれ? アクセス数が少ないし,404 (page note found)の表示が.,おかしくなっていないか?

    [WP] Mrはりきりのサイト.あれ? アクセス数が少ないし,404 (page note found)の表示が.,おかしくなっていないか?

    思えば最近,Ultimate Memberを再導入してからおかしかった.404のヒット数が多いし,アクセス数が結構な勢いで減少していることに気がついていたが,いずれ回復すると楽観していた.対処してみた時に何となくなおった気になって深刻には考えず今日まですごしてきた.追加で何度か日を変えてブラウザで表示させてみたが問題の表示はなかった.

    しかしである.どうやら正常にはなっていなかった.確認してみると,サイト全体がUltimate memberプラグインのデフォルト設定により,「ログイン中のユーザーがアクセスできるサイト」なっていた.これまでは,対処した時にはログインしての作業であったことでサイトの表示は正常に表示されていたようだ.以下,詳細である.

    詳細:

    今日,確認してみたアクセス数(上図)で,実線が直近の4週間.グラフによると1/25からアクセス数が漸減していおり回復していない.

    予測アクセス数は前の期間から推定すると点線に近づくはずだが,今日(2/9)の時点では,0に近い一桁のアクセス数にまで激減していることが分かる.

    いつもメンテナンスに使用しているPCのEdge(wordpressにログインしたまま)でサイトを見てみたが表示される.しかし,アクセスのグラフはサイトが異常であることを如実に示している.このままではいけない!

    不吉な予感があったので,なにげに昔のiPadを取り出してきて,充電し「Mrはりきり」のサイトをアクセスしてみた.404の表示が出た.ん? はやりおかしい.

    そこで,いままでの作業を思い起こしてみた.たぶん,1/20にインストールした「Ultimate Member」が原因の可能性が高い.

    Ultimate Memberの設定->アクセスを確認したところ,「ログイン中のユーザーがアクセスできるサイト」に設定されていた.

    「誰もがアクセスる可能なサイト」に設定しなおした.

    設定が正しいかどうかは,サイトにログインしていないブラウザでアクセスしてみないと判断がつかない.しかし,wordpressにログインした後,ログアウトする方法が分からない.更に,通常使用のEdgeではログインしているので使えない.加えて,前述のiPadのブラウザからは,wordpressにログインしてしまったため,このiPadも使用できない.

    ログインしていないブラウザで確認する必要がある.最近は使用していないChromeをPCから立ち上げて,当サイトを表示してみた.

    OKだ.表示できた.問題ない!

    以上が対応の全てで,アクセスが「普通」になってから3週間とだいぶ経過してしまったが,対策完了となった.

    いつも,当サイトをみてくださっている皆様,長らくお待たせしました.復旧しました.今から閲覧可能です.これらかもよろしくです^^;

    2025/02/09 Mrはりきり

  • [今日の英語] unexplained discrepancy, whether or,を使う

    [今日の英語] unexplained discrepancy, whether or,を使う

    医薬品の製造や品質管理に関する監査者からのコメント。

    There is a failure to throughly review any unexplained discrepancy whether or not the batch has been already distributed.

    翻訳アプリ:

    バッチがすでに配布されているかどうか、原因不明の不一致を完全に確認できません。

    DeepL:

    すでに分配されたバッチであろうとなかろうと、説明のつかない不一致を徹底的に検証することを怠っている。

    there is : 存在している

    failure : 失敗

    → 失敗が存在している

    throughly : 徹底的に

    review : 評価する

    → 徹底的に評価することを失敗している

    unexplained : 未解明

    discrepancy : 不一致

    → 未解明の不一致について徹底的に解明することを失敗している。

    whether of : wether A or BのAが省略されている。略号になっていると考える。→ 「Bであろうとなかろうと」と訳せる。

    the batch has been already distributed : バッチ(製品)がすでに分配(出荷などの意味)されている。

    フル翻訳すると→ バッチがすでに出荷されていようがいまいが、未解明の不一致について徹底的に評価を行うことを怠っている。

  • [医薬品] 肝細胞増殖因子; Hepatocyto Growth Factor [2024/01/08]

    [医薬品] 肝細胞増殖因子; Hepatocyto Growth Factor [2024/01/08]

    HGF

    2024年までは,日本において条件付き承認されたAnges社のCollategeneがありましたが,取り下げています.Collategneは,pDNAにHGFをコードする核酸医薬でした.

    HGFと疾患の関係

    ADとHGFとの関連

    脳に存在する各種の細胞(ニューロン、アストロサイト、ミクログリア、オリゴデンドロサイトなど)では,HGFの発現が確認されている.

    以下の論文では,データベースで初期のアルツハイマー病(AD)のマーカー(Aβ42, pTau, tTau)と脳髄液中の肝細胞増殖因子(HGF)の相関について統計学的に調査しており,その結果,脳髄液HGFの濃度が高いと,ADマーカーが高濃度であり,軽度認知障害(mild cognitive impairment (MCI))の認知機能低下の速度は速いことに関連していた.

    Associations of the cerebrospinal fluid hepatocyte growth factor with Alzheimer’s disease pathology and cognitive function | BMC Neurology | Full Text (2021)

    編集履歴
    2025/01/08 Mrはりきり
  • 今日の英語 行政機関が命じる

    今日の英語 行政機関が命じる

    CDC orders pullback of new scientific papers involving its researchers.

    CDCは、研究者が関与する新しい科学論文の撤回を命じる.

    order : 命じる

  • なぜ円の面積が半径×半径× 3.14なのか。初めて式の組み立て原理を理解できた。あはぁ!

    なぜ円の面積が半径×半径× 3.14なのか。初めて式の組み立て原理を理解できた。あはぁ!

    なぜ円の面積が. 、円の半径×半径× 3.14なのか、その原理について60も過ぎて初め今日理解できた。

    半径×半径は、円の4分の1の扇の面積に近い事は直感的にわかります。次に4分の1の扇の面積に近いこの式を使って円の面積に近い面積を式にすると、半径×半径× 4になります。これでは円の面積としては大きすぎますね。そこで比率の3.14159と言う係数をかけるわけです。半径×半径× 3.14159です。もう少し検証してみましょう。4ではなく2では小さすぎることも図を書いてみればわかります。2と4の間の3位かなぁと言う検討もつきます。これはゆとり教育の時にπを3としていたこともありましたが、あまりにも係数と呼べる程度の精度はありませんでした。だから3.14159なんですね。この数字はある数学者(誰かわからない)が見つけた数字なので暗記するわけです。

  • 白菜4分の1カットが250円?!、という事は白菜1個1000円!

    白菜4分の1カットが250円?!、という事は白菜1個1000円!

    なんだかんだ理由をつけてそのうち値段は下がる、落ち着くと言うけれども、物価は上昇に転じているよね。お米も然り、卵も然り。

  • compendial methodとは

    compendial methodとは

    薬局方に記載の方法を意味する.

    日本の薬局方に記載の方法とUSの薬局方との関係性を表す英語は,

    The compendial method is harmonized to USP.

    となる.

  • [GMP] OOS/OOTについて、いずれも規格品質試験の結果の態様、対処方法が異なる

    [GMP] OOS/OOTについて、いずれも規格品質試験の結果の態様、対処方法が異なる

    先ずは、規格とは,

    規格とは英語で,specificationのことです.OOS/OOTを説明するためには,最初に規格について説明をする必要があります.以下、バイオ医薬品を前提に解説を進めますが,基本的には低分子化医薬品でも同じです。

    規格内に収まっているいるかを検査するための試験があります。

    この規格試験は,医薬品の品質をできるだけ網羅的に把握するために一般的には複数の試験で構成されています.

    ある医薬品の製造ロットの製造工程が全て完成すれば,QC部門にて規格試験が実施されます。設定されている全ての規格試験を実施し,その結果の合否判定を行い合格と判断されれば,その製造ロットは使用可能,即ち出荷可能との判定が得られます.

    この判定は,原薬においても製剤においても同様に行われます.

    一方,構成されている規格試験の内の1つでも試験結果が規格範囲内に収まらない場合,「不適」と判断され,その製造ロットは使用も出荷されず原則廃棄されることになります.


    目次


    OOSとOOTの比較

    最初に違いを表で比較しておきましょう.

    1. * OOS : out of specification
    2. * OOT : out of trend

    🧩 OOSとOOTの違いまとめ:

    項目OOSOOT
    判定規格外(NG)規格内(OKだが異常)
    対象製品試験結果トレンド(傾向)分析結果
    扱い異常として必ず調査・処理経過観察や予防措置も重要
    対応の緊急性高い中~低(ただし放置は危険)
    出荷判断への影響大きい原則影響なし(長期的には影響あり)

    OOSとは,

    OOSとは,試験結果が規格外となった規格検査の判定の状態をいい,公定書、または社内で定められた許容基準の外側となった試験結果を指します.もしも.規格試験に組み込まれた試験項目の内,試験項目のうち一つでもその分析結果が「不適」と判断されれば、そのロットは廃棄されなければなりません.
     OOS結果への対処法としては、「欠陥調査」と呼ばれる手法があります。この手法はFDAのガイダンスに基づいて、実験室の欠陥を明確に立証できれば、再試験を実施して「適」の判定結果がでると,前回のOOS結果を無効にすることも可能です.
     OOS結果の調査には、「実験室の調査」、「製造工程の調査」、「再試験の実施」などのフェーズがあります.OOS結果は、製品の品質に影響を与える重要な問題なので、適切な対応が必要です.

    ◆ OOSの例:

    • 製剤の含量試験で、規格が「95〜105%」なのに、結果が「108%」だった。
    • 微生物限度試験で、許容値を超えた菌数が検出された。

    ◆ 対策・対応:

    1. 逸脱・調査手順(SOPが整備されていること)に従って調査を行う。
    2. ラボエラーか否かの確認(分析再現性やサンプル取り違え等)。
    3. 製造工程の検査
    4. 再試験の条件確認(無制限に再試験するのはNG)。
    5. **根本原因分析(RCA)とCAPA(是正措置・予防措置)**の実施。
    6. バッチの適否判断(最終的に製品の出荷可否を決定)。

    OOSと対処法のケーススタディ

    Q : 強熱残分試験のOOSの対応とは,場合によっては規格試験の不適が適とするまでの対処法によっては製品のリリースが可能ということか?

    はい、ご指摘の通り、強熱残分試験(Sulfated Ash / Residue on Ignition)でOOS(Out of Specification)が発生した場合でも、適切な対処(OOS調査・科学的妥当性の証明)を経て最終的に製品のリリースが可能となるケースはあります。ただし、これはあくまで科学的妥当性、リスク評価、規制当局の受容性に基づいて判断されるべきもので、例外的な取り扱いです。


    強熱残分試験のOOS対応に関する基本的な考え方

    【1】強熱残分試験とは

    • 試料を高温(通常600~800°C)で強熱し、**無機残渣(灰分)**を測定
    • 原薬・添加物・製剤の**無機不純物(触媒残渣・充填剤・硫酸塩など)**の規格管理に用いられる
    • 「医薬品各条」「一般試験法(日本薬局方6.07など)」に基づき実施される

    【2】OOS発生時の一般的な対応フロー(参考:FDA OOSガイダンス, PIC/S)

    ステップ内容
    ① 仮説立て(初期調査)試験操作ミス(過量添加、サンプル分取誤り、機器設定ミスなど)の確認
    ② 試験再現性の確認同一試料を再測定し再現性を確認(同一試験者・別試験者)
    ③ 根本原因調査(RCA)製造・サンプリング・保管条件・設備・原料の異常有無を調査
    ④ 承認規格との整合性逸脱範囲・逸脱程度・リスクの大きさを定量的に評価
    ⑤ 科学的妥当性の証明例えば「検体の特性上、吸湿・酸化などによりわずかに灰分が増加する合理的理由がある」と説明できる場合など
    ⑥ 承認部門レビュー/品質保証の判断QRM(Quality Risk Management)に基づく最終判断
    ⑦ 必要に応じて是正措置(CAPA)再発防止や製造記録改訂、試験法の見直しなど

    実際にリリースが認められる条件とは?

    以下のような科学的根拠が文書化され、妥当と判断された場合は、逸脱していてもロットリリースが許容される可能性があります。

    判定を妥当とするための条件内容
    ① 試験操作に誤差の余地があり、再試験で規格内になること例:サンプル分取量や加熱条件のブレなど
    ② 試験法に妥当性上の問題があると判断された場合例:過度の感湿性物質であり、強熱条件下で灰分が変動しやすいこと
    ③ 原材料や製法の由来で、わずかな無機残渣が理論的に説明可能な場合例:硫酸処理された中間体の痕跡が微量残留する合理性
    ④ 他の試験項目での品質担保ができている製品全体の品質、安全性、有効性に影響がないと判断されること
    ⑤ リスク評価が完了し、品質保証部門がリリースを承認GMPに基づいた管理体制の下での判断

    注意:製品リリースは「例外的判断」であること

    • OOSが「不適」となった場合でも、品質の担保が明確であれば「リリースは可」となる場合がありますが、
      • それは 「OOSを受容した」のではなく、「OOSの結果は誤り/非本質的であると評価された」 という立場でなければなりません。
    • また、**継続的な改善(CAPA)や変更管理、承認書との整合性確認(CTD M3.2.SやPセクション)**が必要になる場合もあります。

    まとめ

    観点回答
    OOSでもリリース可能か?科学的根拠と手順に基づけば可能な場合がある(例外的判断)
    対応に必要なこと原因調査、再試験、リスク評価、文書化、QA判断
    強熱残分試験の特性試験誤差が起きやすく、材質特性によって結果が変動しやすい試験項目
    当局対応の要否繰り返し発生する場合、変更申請や照会対応が必要なこともある

    OOTとは,

    検査結果がこれまでに製造してきたロットの検査結果のトレンド(傾向)に合致しないことを指しますが,規格内なので「合格」であるものの「異常な兆候」として扱います。

    OOTは品質管理において、将来の規格外結果を予防するための重要な警告指標とされています。
    一方でOOSは、試験結果が既存の規格から逸脱した場合を指し、直ちに調査や対応が必要となります。OOTとOOSは異なる概念でありながら、どちらも医薬品の品質管理を維持する上で重要な役割を果たします。

    ◆ 例:

    • 安定性試験で、有効成分が規格内(例:95%以上)だが、以前は99%近くだったのに今回は95.1%と急に低下した。
    • 微生物数が通常「0〜2 CFU」だったのが、最近「10 CFU」が連続した。

    OOS/OOTを管理する体制整備

    OOS/OOTを効率的に管理するためには,以下の項目に示すような体制やシステムの整備が必要です.

    • SOP(標準作業手順書)でOOS/OOTの管理手順を明確化
    • データインテグリティの強化(記録の真正性、整合性の担保)。
    • トレンド管理のデジタル化・自動化(LIMSやMESの活用)。
    • 定期的な**品質レビュー(APR/PQR)**で全体傾向を把握。
    • 社内教育の徹底(特にQC担当者)。
    解説 : APR / PQR の意味と違い

    [GMP]「APR」と「PQR」は、製薬業界での定期的な品質評価に使われる専門用語で、医薬品の品質の一貫性・傾向・改善点を把握するためのレビュープロセス


    対処手順

    OOSへの対処

    1. 初期調査(Phase Ia)

    • OOSが発生した場合、まず分析担当者と監督者が初期調査を行います。この段階で以下を確認します:
      • 試験方法、機器、試料、標準品に明確なエラーがないか。
      • 試験データに疑わしいピークや異常が含まれていないか。
      • 明確なエラーが認められた場合:
        • 試験を無効としてOOSデータも無効とします。
        • 再試験を実施します。
      • エラーが特定できない場合、更なる詳細な調査(Phase Ib)に進みます。

    2. 詳細調査(Phase Ib)

    • 試験担当者と監督者が試験結果やプロセス(*)をさらに詳細に調査します:
      • 根本原因の特定を試みます。
      • 試験結果の傾向や差異を確認します。
      • 他成分や潜在的な干渉の可能性を検討します。
    • 原因が特定された場合:
      • 是正措置・予防措置(CAPA)を策定し、試験結果を記録します。
    • 原因が特定できない場合、製造部門やQAと連携して製造に関する調査(Phase II)を行います。
    • * : プロセスとは,
      • 試験の手順
      • 試験で使用する機器の状態
        • 試験機器のキャリブレーション(校正)やメンテナンスが適切に行われていたか。
        • 機器のエラーや異常動作がなかったか。
      • 試薬や試料の取り扱い
        • 試薬や試料の保存条件や管理が適切だったか。
        • 使用した標準品や試料に劣化や汚染がなかったか。
      • 操作環境
        • 試験が実施された環境(温度、湿度、清潔度など)が適切だったか。
        • 試験室の条件が試験への影響を与えないものであったか。
      • 人為的ミス
        • 担当者が試験操作中に手順を誤った可能性。
        • 試験データの記録方法に間違いや抜け漏れがなかったか。
      • つまり、「プロセス」とは試験全体の流れや環境、手順を指し、問題が生じている箇所を特定するために、試験を構成するすべての要素を包括的に見直すことを意味しています。

    3. 製造に関する調査(Phase II)

    • 製品品質に影響を与える可能性のある以下の要素を調査します:
      • 製造工程、操作方法、設備の問題。
      • 原材料の品質など。
    • 製造で原因が特定された場合:
      • 是正措置・予防措置(CAPA)を策定し、記録します。
    • 製造で原因が特定できない場合、製品の品質への影響を評価する「インパクト調査」(Phase III)に進みます。

    4. 製品へのインパクト調査(Phase III)

    • OOS結果が製品の品質、安全性、有効性に影響を与えるかどうかを科学的根拠や統計的分析に基づいて評価します。
    • 製品に影響がない場合
      • 試験結果を記録し、調査を終了します。
    • 製品に影響がある場合
      • バッチ廃棄、リコールなどの必要な対応を実施します。

    OOTへの対処

    「OOT(Out of Trend)への対処では、試験結果が規格内であることを考慮し、再試験や再サンプリングは基本的に行わないことが推奨されます。これは、OOTは規格外(OOS)とは異なり、品質基準を満たしているため、再試験を実施することでデータの一貫性を損なうリスクがあるからです。

    代わりに、OOTへの対処では試験結果の傾向や変動を分析することが重要です。このため、以下の手法を活用します:

    • 品質照査: 過去の試験結果やバッチ間の一貫性を確認し、異常な傾向が繰り返されていないかを確認します。
    • トレンド分析: 通常値管理幅(Control Limits)や予測区間(Prediction Intervals)を設定し、試験結果の異常値を統計的に評価します。
    • 潜在異常の推定: 傾向からの逸脱が将来的に規格外(OOS)につながる可能性を検討し、リスク評価を行います。

    これらの分析結果をもとに、必要に応じて(*1)CAPA(是正措置・予防措置)を発動し、試験結果と対応を記録します。OOTは早期警告の指標として、品質管理における予防的な役割を果たします。

    *1 : 必要に応じてCAPA発動のケース:

    CAPAとは

    1. 傾向の持続的な逸脱

    • OOTが単発ではなく、複数のロットや時間経過にわたり繰り返して発生している場合。
    • この場合は、プロセスや操作に根本的な問題がある可能性があり、それを是正するためにCAPAを発動します。
    • 問題について具体的には例えば、「製造プロセス中の一貫性の欠如、あるいは定期的なメンテナンス不足が該当する可能性がある場合.

    2. 将来のOOSのリスクが高い

    • トレンド分析の結果、傾向外試験結果(OOT)が規格内にとどまっているものの、今後OOS(規格外試験結果)に発展する可能性が示唆される場合。
    • OOSに発展する可能性の例: 「予測区間を超える変動が観察された場合」や「統計的に有意な傾向が確認された場合」といった客観的な基準。
    • この場合は、予防措置を講じる必要があります。

    3. 製造工程や管理基準の不備が判明

    • OOTの分析から、製造工程、試験手順、または管理基準に問題があり、逸脱が発生している原因が特定された場合。
    • 例えば、機器の微細な不具合、設定ミス、または環境条件(湿度や温度)の変動などが該当します。
    • その他,工程記録の不備や人為的ミス

    4. OOTが複数のバッチに波及している

    • 特定のバッチのみならず、他のバッチにも同様の傾向が見られ、製品シリーズ全体にわたり同様の傾向が観察され影響が懸念される場合。
    • これにより製品の一貫性や信頼性が損なわれる可能性があります。

    5. 患者の安全性や品質への潜在的影響

    • OOTの原因が製品の品質、安全性、または有効性に何らかの潜在的影響を与える可能性が示された場合。
    • たとえば、有効成分の濃度が異常に変動する可能性がある場合などです。
    • 具体的な影響は,科学的根拠や臨床的リスク評価を用いて分析する必要がある。

    6. 法規制または監査対応

    • 規制当局や内部監査によって、OOTが重大な問題として指摘された場合や、それに対する明確な対応が求められる場合。
    • 特にGMP(医薬品製造管理基準)の遵守が重要な場合です。
    • OOT問題として例えば, 「OOT管理が不十分であると判断された場合や、逸脱が文書化されていない場合」など。

    7. データの傾向を説明できない場合

    • 詳細な調査を行ってもOOTの原因が特定できず、なおかつ将来的なリスクを否定できない場合。
    • このようなケースでは、予防措置としてCAPAを発動することが一般的です。
    • 予防措置として例えば,管理基準の再設定や試験条件の見直しを行う。

    参考:

    1. Investigating Out-of-Specification (OOS) Test Results for Pharmaceutical production – Guidance for Industry (FDA/CDER 2022)
    2. Handling of Out of Trend (OOT) Analytical Test Results (2020)
    3. OOSとOOT – OOS Phase 1初期調査の進め方 (2017)
    4. 【用語集】医薬品の英略語
    5. 規格外に対する取り扱い (2008)
    6. OOT管理手順
    7. Copilotの回答

    編集履歴

    2024/01/25, Mrはりきり
    2025/03/18, 内容整備
    2025/04/15 OOSケーススタディ追加

  • [医薬品製造] バイオ医薬品製造には欠かせないシングルユースバッグ(SUB) – Merckの4層(PureFlex, PureFlex Plus)と6層(Ultimus)のフィルムが使用されるMobiusバッグの柔軟性、低ガス透過性、および不活性な製品接触性の特徴について [2025/01/25]

    [医薬品製造] バイオ医薬品製造には欠かせないシングルユースバッグ(SUB) – Merckの4層(PureFlex, PureFlex Plus)と6層(Ultimus)のフィルムが使用されるMobiusバッグの柔軟性、低ガス透過性、および不活性な製品接触性の特徴について [2025/01/25]

    Mobius ® 2D and 3D Assemblies and Storage Systems – Merck

    MerckのMobius シングルユースバッグは,4層 (PureFlex Film, PureFlex Plus Film)あるいは6層 (Ultimus Film)の異なる素材の多重フィルム構造になっており,柔軟性、低ガス透過性、および不活性な製品接触層を提供するように設計されている.

    品質保証

    1. メビウスのアセンブリは、cGMPに準拠したメルクの施設で製造
    2. ファミリー構成材料は、ガンマ線照射後に試験されており、クラスVIプラスチックのUSP <88>生物学的反応性試験の基準を満たしています。
    3. 各ロットで圧力減衰法を使用したリークインテグリティテストにより、製品の品質が保証されます。
    4. すべてのメビウスアセンブリには、材料と仕上がりの品質保証が付属しています。

    完全性保証を高めるためのヘリウム完全性製造放出試験

    1. メビウスのシングルユースアセンブリ*は、ヘリウム完全性製造放出試験でも試験することができます。
    2. ヘリウム完全性試験は、2 μmの小さな欠陥を検出することが検証されており、チューブや接続ポイントを含むシングルユースアセンブリ全体を試験するように設計されています。
    3. ヘリウム完全性試験を完全性保証戦略に組み込むことで、製造プロセスにおける漏れや微生物の侵入のリスクを減らすことができます。

    認証レベル

    1. お客様は、プロセス開発のあらゆる段階で、品質、コスト抑制、規制遵守を求めています。
    2. ゴールド、シルバー、ブロンズの認定レベルでは、自分に適したオプションを選択できます。

    PureFlex™フィルム

    PureFlex™フィルムは、柔軟性、低ガス透過性、および不活性な製品接触層を提供するように設計された、高純度の医療グレードの共押出フィルムです。PureFlex™フィルムは、幅広いシングルユースアプリケーションに柔軟性を提供し、1つのフィルムを生産プロセス全体の複数のプロセスステップで使用できます。

    UltimusとPureFlex™のシングルユースプロセスコンテナフィルムの構造®

    素材の解説

    • ULDP: 低密度ポリエチレン,非毒性,耐衝撃性,安価
    • LDPE, LLDPE : 手密度ポリエチレン,Low Density Polyethylene(LDPE), Linear Low Density Polyethylene(LLDPE), 製造法の違いでLDPEとLLDPEに分類できるが,特性的にほぼ同じ.
    • EVA : エチレン酢酸ビニル,柔軟性,化学的耐性
    • EVOH : エチレンビニルアルコール,高性能バリアフィルム,酸素バリア性,ガスバリア性,生体適合性

    編集履歴

    2025/01/25 Mrはりきり

  • [Life] 戸建てのお風呂のリフォーム をしてみた[2025/01/25]

    [Life] 戸建てのお風呂のリフォーム をしてみた[2025/01/25]

    30年前の阪神淡路大震災が築1年未満だった我が家にも襲ったが、うち壁の石膏ボートのひび割れ程度で済んだものの、その後住人とともに我が家の老朽化が進んだのは、自然の摂理。

    あと10年は快適に暮らしたいので、冬は冷たいタイル張りの我が家の風呂のリフォームとしてユニットバスを入れることにした。

    EDIONのリフォームコーナーで契約を済ませた。完了すれば風呂は快適になるだろうし、風呂掃除もタイルの目地などを注意して行ったりする煩わしさは少なくなるはずだ。

    工事の作業内容は、以下のの通りで複数の業者をEDIONが管理してくれる。少しは、施工主として業者への直接的、またはEDIONの工事管理責任者を通す間接的な注意など、必要と思う要望は素直に表すことは必要である。

    1. 古い浴室室の解体、脱衣室の床剥がしおよび洗面台の撤去
    2. ユニットバスを設置するスペースのコンクリートでの土台作り
    3. ユニットバスの組み立てと設置(土台とユニットバスは10本の足で支える。コンソールと棚は少しのカスタマイズはその場対応)
    4. 脱衣室の床の張り替えとついでに洗面台の取り替え

    ユニットパスのメーカーは色々あるが、パナソニックは富裕層向けだし、あまりチープなものはいやだし、結局、これまでの浴室が狭くならないように少しのサイズのカスタマイズができるとのこと選択したメーカーはTOTO。

    施工期間は、月曜日から金曜日。

    1. 一日目(月曜日) : 壁やタイルの破壊と撤去、天井の破壊と撤去、換気口のための壁の穴あけ、ユニットバスの寸法に合わせて、少し柱などを削る。コンクリートでの土台づくり。
    2. 二日目(火曜日) : 作業の続き。TOTOさんによる現場確認。
    3. 三日目(水曜日) : 脱衣室床に4mmベニアはり、電源関係整備。
    4. 四日目(木曜日) : ユニットバスの組み立て・設置、カスタマイズ対応
    5. 5日目(金曜日) : 脱衣室のクッションフロアの設置、洗面台の設置。

    カスタマイズでの注意点

    浴室内の棚が上下に2段つける標準仕様であったが、その棚にはシャンプー、リンスなど最近ではポンプ式の容器を置くことが想定された棚についてどこに置くか、少し吟味する必要がある。また、浴室内に設置されるコントロールパネル(コントール)の位置も同様に使い勝手と設置可能性を加味して決めないと後で後悔することになる。

    今回は、立ち会って具体的に、棚とコンソールの位置を浴室内での使用をシミュレーションして、これらの位置を以下の項目にしだかって決めた。

    1. 鏡の位置に、私が風呂用の椅子に座ってみる。
    2. シャンプーリンスを鏡を見ながらプッシュする動作をしてみる
    3. シャワーの湯温の調整のために、コンソールを操作する動作をしてみる
    4. シャワーを取り付けている縦パイプの手すりについて、シャワーの上下位置が、以上の動作で問題ないか確認してみる

    編集履歴

    2025/01/25 Mrはりきり