[健康] アスタキサンチン – 抗酸化作用はビタミンCの6000倍 – むしろ、リン脂質の過酸化抑制が強いことが特徴 – ID5098 [2019/12/31] ID5098

目のためのサプリメントとして、アントシアニン、ルテインと続き、アスタキサンチンが製品化され出した。

目のサプリ

天然の色素は、抗酸化作用を有するものか多く、このサイトではも以前にブルーベリーの青色の成分であるアントシアニン、サツマイモなどの赤色成分であるルテインを紹介しました。これらは、目のピント調節や加齢黄斑症によい効果があるとのことで、サプリメントに使用されてきました。

最近では、追加の成分として目のサプリに追加されいます。例えば、FANCLの「えんきん」にはルテインに加えアスタキサンチンが配合されています。

今回紹介するアスタキサンチンも同様に抗酸化作用を有する赤色の色素です。以下の特徴があります。

特徴

生体膜での抗酸化効果が高いという実験データがあります6)。生体は細胞でできています。細胞は脂質二重膜で構成されており、その膜の機能は、細胞の内外を繋いでおり、細胞活動の一つです。

この機能は色々な刺激で機能障害を起こすと考えられます。例えば物質へのストレスとして代表的な酸化は、細胞に対しても抑制すべきストレスです。

アスタキサンチンは、その生体膜を模倣したリン脂質膜の過酸化試験で抑制効果が出ています。細胞への保護作用がより期待されます。

  • 天然には甲殻類のエビ、カニなどが多く蓄積している
  • 抗酸化作用は、ビタミンEの1000倍、ビタミンCの6000倍もある
  • アスタキサンチンの抗酸化作用は、生体膜を模したリン脂質膜における有害酸素状態1O2を受け取るが自身の酸化物を生じず、その過剰熱エネルギーは熱放出により安定状態の3O2に戻す6)
  • 抗酸化作用を評価するあるリン脂質膜の過酸化試験(一重項酸素消去活性)では、ルテインの2倍から6倍程度の高活性を示す6)
  • 光障害による目の保護に効果があるといわれる
  • 工業的には、富山化学工業がヘマトコッカス藻からの製造方法を確立

体の健康にも

最近では、FUJIFILMが健常人に経口投与により、紫外線による皮膚の乾燥を防ぐことを臨床試験により検証したと発表しています(2019)。その他、以下のような効果があるようです。

アスタキサンチンの効果

  • 紫外線による皮膚の乾燥を防ぐ4)
  • アトピー性皮膚炎の皮膚に良い効果7)
  • 眼の調節機能障害改善
  • 筋肉持久力向上・筋肉損傷軽減
  • 血管内皮細胞保護
  • 内外両用の美肌作用など
  • メタボリックシンドロームや高脂血症、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防・改善
  • 眼精疲労や筋肉疲労を含むあらゆる疲労改善
  • スキンケアなど