気になる企業 – Bia Separations – バイオ医薬品開発で次世代モダリティーに適用を提案するモノリス・カラム製品 – mRNAやAAV精製 – ID7262 [2020/09/20] ID7262

BIA Separations

次世代モダリティ医薬品

次世代のバイオ医薬品として、新しいモダリティの開発が進められています。Messenger RNA (mRNA)やリコンビナントAAV(rAAV)が代表的な次世代のモダリティです。

mRNA

mRNAを精製するには、CIMmultus PrimaS™️が使えます。source

  • 「CIMmultus PrimaS™️」の特徴
    • High resolution mRNA purification tool
    • monolith structure
    • Rapid process, Scale-up
    • has a intact poly(A) tail
    • to remove dsRNA and DNA
    • to remove product-related impurities: enzyme, fragment of DNA and RNA
  • Messenger RNA (mRNA)は、高分子で、シェアストレスに敏感です。モノリス構造は、高分子のアクセスを可能にし、10kb以上のmRNAを精製することができます。
  • mRNAの化学的特性の豊富なスペクトルは、さまざまな精製カラムの基礎となります。 Messenger RNAには、荷電したリン酸バックボーンと、水素結合能力を持つ疎水性ヌクレオチド残基が含まれています。

AAV

AAVの精製には、CIMmultus SO3でキャプチャリングして、CIMmultus QAでポリッシングする方法が使えます。source

  • 製造由来のクリティカルな不純物
    • Host Cell由来の核酸
    • Host Cell由来のタンパク質
    • クロマチン
      • 厄介な不純物、抗原性を持つ
      • クロマトにおける阻害要因
      • 核酸をコンパクトに巻くためのコアとなっているタンパク質
      • 核酸は、酵素にゆり速やかに分解されますが、このタンパク質は頑丈なため、取り除かない限り残留する
  • 目的物由来のクリティカルな不純物
    • Empty Capsids (目的遺伝子; GOIを含まないAAV粒子)
    • Capsid Aggregates (AAVの重合物)
    • Capsid DNA Complexes (AAV粒子とDNAの結合体)

以下のクロマトグラムは、SF9 harvest AAV2/8の蛍光SEC分析。AAVとクロマチンは挙動を共にしている。Bia Separationsは、2種類のIEXによりAAVの精製プラットフォームを開発している (Harvest→TFF→AAV capture: CIMmultus SO3 (for impurites separation)→ Dilution→CIMmultus QA (for empty/full separation)

製品

Bia Separationsが開発した製品は、一般的に言えば、精製レジンです。ただし、粒子ではなくモノリスです。圧損失がなく高流速で処理が可能です。

分析用カラム

  • CIMac SO3
    • 分析バターンから、CIMmultus OHで精製したAAV9画分は、elution-1で不純物が除去できていることが分かる
  • CIMac QA
    • 分析パターンから、MgCl2を含むバッファーで分析するとEmpty/Fullの分離が良くなることが分かる

製造用カラム

スクリーニングカラム

編集履歴
2020/09/20 Mr.Harikiri