[用語] ITR ; 末端逆位反復配列 [2020/12/15] ID18133

ITR

AAVをウイルスベクターとして利用するために必要な配列である.

ITR; Inverted Terminal Repeat; 末端逆位反復配列、AAVゲノムは4.7kbの一本鎖DNAであり、両末端に1つずつの145塩基のITRを持つ。ITRはT型のヘアピン構造のワトソン・クリック塩基対を形成し、複製やパッケージングに必要なシスエレメントを含む。

AAVのセロタイプの違いや現在の臨床治験、治療応用について解説しますアデノ随伴ウイルス(AAV)とは – コスモバイオ –

https://www.cosmobio.co.jp/support/technology/a/adeno-associated-virus-aav-apb.asp

ワトソン・クリックモデル

DNAの構造は、2本の「リン酸」-「糖鎖」が構成する二重螺旋(ダブルへリックス)を基本として、はしごのように「塩基」が配置されている。ダブルへリックスを構成している[リン酸-糖]の並ぶ向きに方向性があり、それが互いに逆方向になっている。

遺伝子の構造 ワトソン・クリックモデル

https://cellbank.nibiohn.go.jp/legacy/visitercenter/lecture/genetics/genetics04.html